トリックオアトリート、などという言葉と共に
ここ数年で急に国民的行事になってきたハロウィンであるが
団塊ジュニア世代の僕にはどこまでも馴染めないまま過ごす事が多い。
とはいえ、チビ達は近所のお家で開催されたハロウィンパーリーに参加してきたし
保育園でもそらもう盛大にハロウィンイベントが開催されていたと聞いた。

そんな当日の夜、所属バンドでライブだったのだがやっぱり自ら仮装しようかとはならない。
なんとなくそんな空気を茶化したくなってしまう悪いクセなのであるが
ハロウィンと言えばスラッシュメタルバンドしか思い浮かばない世代からすると
クリスマスまでのイベント不足に悩んだ飲み屋さんが苦し紛れに打ち出していた
コスプレイベント、の様な立ち位置だった気がする。

そんな僕もライブ会場に着くとダースベーダーのフルセットが用意されていたりして
せっかくだから、とそれを着て演奏したりもしているけども
やっぱりどっかで馴染めないままなのである。悲しいけどこれオヤジなのよね。

あらゆる物をアレンジして取り入れてきた日本文化であるが故に、
このハロウィンも「大手を振ってコスプレしてもいい」という風に歪められている気がする。

来年あたりには食品やお菓子業界がわけのわからん参入の仕方をしてきて
「今年は南南東に向いてバームクーヘンを一気に食べる」ぐらいの
お菓子をくれないとイタズラしちゃうぞ、どころではない馴染み方をするのだろう。

だけど、それも楽しんでしまえばいい、という着地点に達するには
恐らく僕はもう年を取り過ぎてしまったのかもしれない。
それがたとえスケベ方面に軌道修正されたとしても、僕は乗っかっていけるのだろうか。

バニーガールコスのお姉ちゃんがお菓子を配ってくれる、のであればなんとか。

・・・元々は古代ケルト人が秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すための儀式であったのだが
追い出さなきゃならないのはこの僕のあふるる煩悩なのかも知れない。

ていうかね。それ以前に月末なんだよ。色々と忙しいねん。