2022年のクリスマスに我が家にやってきたPlay Station 5。
2年半で純正コントローラのスティックがいわゆる「ドリフト」減少を起こし始めまして。

正直「え?もう?PS3コントローラなんか10何年使ってもドリフトせんかったのに」と思いました。
「Rise of the RONIN」をやってる際、後ろから忍び寄って暗殺・・って時に勝手に明後日の方向向いてしまって気付かれる、みたいなのはストレスがたまる。
さて、これはなんぞ対処をせねばならない。

まずは分解掃除

アナログスティックの根元にあるセンサー部分に汚れが溜まって、それにより誤動作するとの事なのでまずは分解。
分解に関してはこのYoutube動画を参考にしました。

分解に関しては特殊なドライバーは必要なくて、精密ドライバーだけで良いとの事。
慎重に慎重に作業を進めて、ようやくセンサー部分を取り出せました。

センサー部分を接点復活剤で掃除して、元に戻せば治るという事だったので安堵してましたが例外として
内部の黒い部分が剥離して金属部分が見えていると交換するしかない」と動画の中で説明されてました。

センサー部分の拡大図。二箇所、金属部分が露出している。

あっちゃー・・・・・めっちゃ露出してますやんか。。

とりあえず清掃して元通りに組み立ててみたら、清掃前よりはよっぽどマシな状態にはなってました。
しかし、10日もしないうちにまたドリフト開始。
うーむ、結局部品を交換かあ、と気が重くなりました。

なんせ、Dual Senseめっちゃ値段上がってて1万円越えてますやん。

そして、SONYに修理出すと7,480円。そりゃみんな新品買うわいなという値段設定。
で、もう一つ新しいのを買ったのに実際に使えるのは一つで、部品さえ交換すれば使えるものが残される。
なんか納得いきませんわ。

部品交換

現行品と同じ仕組みを持った部品は2つセットで1000円程度で売られています。
でも、それだと結局また内部でこすれて剥離するのもなあ、と。
そもそもこすれてあたる、という部品構造もどないやねんと。

ホ-ルエフェクトセンサーという部品

よくよく調べてみたらマグネットを使ってセンサー部分に非接触、という部品があるとか。
反応が遅いor壊れたものにマグネット使ったものでスムースに、というのを聞くだけで初代ガンダムの「マグネット・コーティング」が浮かんでしまう世代ですが、そりゃいいじゃないか!と。

購入したのはこちらの部品。セットで2340円でした。

届いた箱がこちら。

中にはこんな感じで部品2つが。スティックキャップも付いてるのは嬉しいとこ。

部品裏面はこちら。

ハンダ付けする足部分は合計14本。

低融点ハンダという部品外し専用の物

シールドケーブル作ったり、エレキギターの配線もするのでハンダ付けに関してはけっこうやってる方。
しかし今回のケースは「14本の足部分に付いてるハンダを除去して基板から部品を取り除く」という作業が必須。
あんなあっちゅう間に固まってしまうハンダをどうやって除去?1本1本吸い取り器で吸うん??という疑問が。

こういう時は「低融点ハンダ」という物を使うらしい。
60℃の低温で溶けるハンダをまず基板側の14本の足に付いてるハンダを溶かして混ぜていくんだと。
そうすればハンダごてを当ててる間はハンダは全部溶けるので、複数の足が付いてても取り外しが容易に。
なーるほど、理屈はわかった。
じゃあ、その低融点ハンダを買わないとと思ったらけっこうな値段しよるんですよね・・・

サンハヤト 特殊ハンダ(一般タイプ) SMD-H05

サンハヤト 特殊ハンダ(一般タイプ) SMD-H05

¥6,331(as of 12/05 10:15)
Amazon product information

このサンハヤトのSMD-H05は16センチの特殊ハンダが5本入って7000円弱。
いや、これ・・・・バラ売りしてないん・・ワシ業者やないんやし・・・と。

幸い6センチの特殊ハンダをバラ売りしてくれてるサイトを発見。
https://controller-repair-prelude.shop/items/617b8077a92a7868b9d80e75

送料合わせて683円で購入出来ました。

作業開始~手こずる部品取り外し

今回、参考にした動画は先ほどと同じ人が公開している「ホールエフェクト交換手順」の巻。

2度目の分解。慣れたと思ったら作業が大ざっぱになりがちなので慎重に。

フラックスを塗り込んでから、ハンダを溶かして混ぜていく。
混ざってる、ってのがどんな感じかよくわからんのですけども、とにかく基板を割ったりしないように慎重に。
動画の様にはスコンってとれませんでしたが、なんとか基板を割らずに二つの部品が無事に取り外せました。

基板側に残ったハンダを吸い取り器と吸い取り線でキレイにする作業の方が時間かかったかな・・・
部品を差し込む穴にハンダが残ってると塞がってるって事やし、部品を差し込む事がでけへんのですわ。
無理に差し込んで、部品の足を折ってしまうとかシャレになりませんし。

すっと部品が基板に刺さってくれればあとは普通のハンダで留めていきます。
今までこんな数のハンダ付けをしたことがあっただろうか・・・・シールドなんて1本作るのにたった4箇所。
今日の作業は部品の足(14本)を左右で28回。そして、バイブレーションユニットのハンダ付けも4本左右で合計8本。
そりゃ上手くもなりますて(笑)

センサー部分の動作確認とキャリブレーション

2つの部品がつけ終わった基板にまずはバッテリーだけ挿して、PCにUSB接続。
この時点でドライバがインストールされるのを確認しておく。

次は「DualShock Calibration GUI」にGoogle Chromeでアクセス。
https://dualshock-tools.github.io/

「スティック中央」「スティック範囲」の二つを行ってから「保存」。
部品の穴にドライバー突っ込んで、みたいな作業じゃないのですごい便利。
この時点でジョイスティック情報で動いてるのが確認出来たのでホッとしました😀

あとは元通り組み立てて戻すだけ。
3500円弱で修理出来たので、今回は成功でいいかな(笑)

ゲームをプレイしてみるとこれがもう快適。
暗殺もバカスカ決まるってもんですよ。

これからゲームパッドを買う時は「ホールセンサー」かどうか、っていう選び方もせんとあきませんね。