「今回たまたま大阪に帰りますので一度会いませんか」
10年以上前にWebサイト作成を少しだけ教えていた後輩、いや元生徒?うーん
なんと表現していいかわからないけども、とにかく彼からの提案にのっかり
茨木駅近くのコメダ珈琲で待ち合わせる事にしました。
阪急茨木駅のこっち側を歩いたのは初めてで、少し早めに着いたのを良い事に
あっちこっちウロウロしてみる。
商店街、という割には歩いてる人が少なくて活気があまりない様子。
アーケードでもあればまた違った感じなんだろうけど、このままでは
閉店する店舗とか出てきそうだなあと思いながら歩いておりました。
少し早めにコメダ珈琲に入って後輩を待つ。
ほぼ10年ぶりに再会した彼はあの頃とそんなに変わってませんでした。
当時、彼はインディーズバンドのドラマーとして活動しており
僕が出入りしてた音楽スタジオで知り合いました。
バンドのサイトを自分で作りたい、という事で月に何度か僕の自宅で
サイトの制作を教えていたのです。
まだテーブルレイアウトバリバリの時代でしたね(笑)
そして彼は今、フリーの開発者としてお仕事をしていて
今作ってるアプリなんかを色々見せてもらったり、これをWebで広めるにはなどの
意見交換などなど話し込みました。
教えていたあの当時も彼は次の授業までに絶対に疑問点を持ってくるタイプの人で
今の姿を見ても、なるべくしてそうなったんだなあと。
次の授業までに疑問点がない、という事は「家で何もしていない」という事なので
授業がなければ簡単にやめてしまうわけです。
これは楽器でも何でも同じ事なのですが、僕はそういう何もしてこない相手に
お仕事だと割り切って接するのがイヤになって、
こういう講師業からはすべて手を引きました。
どうしても顔に出てしまうのです・・・ダメなんですけどねそれは大人として。
話し込んでいると「こういうのって作れますか?」という僕への提案になり
僕が「うーん・・・・・これはやった事ないから難しいなあ」と言うと彼は
「いや、それは思い込んでるだけですよ。開発という物が難しいと思ってるだけで」
と、開発環境を立ち上げてささっと「Hello World」を表示させたり
簡単な入力フォームを作ってくれるのを見せてくれました。
「全ては『Hello World』からですよ。ここから始めれば何でも出来ますよ。
だってこれより難しい物、たくさん今でも作ってるじゃないっすか」
これを聞いて僕は何か新しい視界が開けた気がしました。
確かにこの10年間、あのテーブルレイアウトからXHTML+CSSへの移行、
そして各種ライブラリの導入、Wordpressの導入・カスタマイズなどなど
それなりにもがきながらなんとか変化してきたわけですな。
ただ単純に今でも触れている言語達を1から知るという視点を
持たずに今まで走ってきただけで、そういう部分からの再挑戦も
いいんじゃないかな、と彼の言葉を聞いて思ったわけです。
音楽もこのPC世界も、いわば実力主義であまり年上年下は関係ないのが
自分にとってすごく心地よいのは、こういう場面があるからなんですな。
中には勝手に僕の事を「弟子」とか呼んでる人もいるようですが、
ああいう訳のわからない価値観に縛られたり、それでプライドを護るような
そんなみみっちい事は絶対したくありませんね(笑)
とてもいい刺激をもらえた1日となりました。
新しい視点を与えてくれたG君に最大限の感謝を。
そして、G君の期待に応えられるように頑張りたいと思います!