7月のSteamのサマーセールにて購入した「マフィアトリロジーパック」のゲームのお話の続き。
前回クリアした「MAFIA:Definitive Edition」に続いて、続編の「2」をプレイしました。
今回の舞台は1945年、そして1951年のアメリカが舞台。
ただ、今回プレイした「2」は元々2010年に発売された物でそれをリマスターした物が2020年版となります。
「1」は2020年にシステムを含めフルリメイクされてるので、ただリマスターされただけの「2」はゲームシステム的には一番古い物。
なのでクイックトラベルみたいな高速移動手段はなくて、全て現地までドライブしていくしかありません。
街の中は自由に動き回れますが、サブミッションは一切なくてお話は一本道。
グランド・セフト・オートやレッド・デッド・リデンプションの様に移動中に誰ぞが襲ってきたりなどはありません。
個人的にはお話に入り込めれば気にならないのと、前作をプレイした時に思った「街並み」「車」「音楽」の拘りが堪能出来ればヨシ。
しかもそれが50年代、ってんだからオールディーズ好みには楽しみでしゃーない。
大まかなストーリー
主人公はヴィットリオ・アントニオ・“ヴィト”・スカレッタ。
1925年、シチリア島生まれで4才の時に両親と共にアメリカに移民としてやってきた、という設定。
1925年のシチリア島といえば「ゴッドファーザーPart2」でヴィト・コルレオーネがシチリア島に戻って親の仇であるドン・トマシーノに復讐する場面です。
それと入れ替わりにアメリカにやってきた主人公ですが、イタリア系移民は一番後にアメリカに入植したので虐げられてた歴史があります。
アメリカにやってきてもろくな仕事につけず貧しいまま青年になったわけですが、1943年に事件を起こして逮捕される。
ちょうどその時期は第二次世界大戦のまっただ中。
連合軍が実際に行ったシチリア島への上陸作戦である「ハスキー作戦」にイタリア出身という事で駆り出されるわけです。
(そしてそのハスキー作戦の場面がゲームの操作チュートリアルとなってます)
1945年2月に怪我でいったん帰国した主人公は、旧友が裏世界で成功しているのを見て裏社会で生きる事を決意。
旧友と共に地味な仕事をこなしていくんですが、また逮捕されて懲役10年で収監されてしまいます。
その刑務所の中で知り合った人脈のおかげで1951年に出所する、というのが大まかな流れ。
なのでゲーム内では1945年前半、そして1951年の2つの世界を走り回るわけです。
戦時中、そして戦後というわけですが街の雰囲気や車、流れる音楽がガラリと変わる描写が非常によく出来てました。
ま、この手のギャングものでハッピーエンドというのはほぼありませんから結末はプレイした人のお楽しみ、という事で。
車:まさにアメ車の宝庫!
前作もかなりの車が登場してましたが、ビッグ3(GM、フォード、クライスラー)以外の色んなメーカーが今作も豊富。
特に1951年以降の車種がめちゃめちゃカッコええんですわ。
こんな車が街中を走り回ってますし、盗み放題(笑)
もちろん実際の名前では登場しませんが、ダッヂ、ポンティアック、キャデラック、ハドソンなどなど😀
しかも車によって全部挙動が違うので操るのもとても楽しかった。
めっちゃ遅い車もあって、パトカーを全然振り切れなかったり(笑)
街中に整備工場があっちこっちにあるので、そこで修理、チューンナップ、色の塗り替え、ナンバープレートの書き換えなども可能。
ちなみに今作はガソリンの概念も存在するので、ちゃんとスタンドでガソリンも入れんとあきません。
こういうホットロッドなんぞもあったりします。街中ドライブ動画はこちら。
このゲーム、目的地移動の手段としてクイックトラベル(俗に言うワープ)がないんですが、リアルな50年代のアメリカをドライブ出来るので自分は全然苦ではなかったです。
街並みとかに興味ない人には若干辛いかも。
音楽:時代はだいぶズレてるが雰囲気はバッチリ
前作はカーラジオで聴ける局は2つでしたが、今作では3つに増えてました。
1951年に主人公が刑務所から出所した時のムービーで流れてくるのがエディ・コクランの「カモン・エヴリバディ」。
・・・・・・え、ちょっと待たんかい、その曲は1958年のリリースやん。
てな、感じでラジオから流れて来る曲は大体10年ぐらい先にズレてる曲がチョイスされております(笑)
しかし雰囲気はバッチリで、没入感はハンパなし。
このゲームがすごいな、と思うのはちゃんとライセンスを取って実際のアーティストの音源を使ってる事。
今作では130曲ものライセンスを取ってるそうで。
- The Everly Brothers – All I Have to Do Is Dream
- Danny & The Juniors – At the Hop
- Eddie Cochran – C’mon Everybody
- Duane Eddy – Cannonball
- Ritchie Valens – Come On, Let’s Go
- The Fleetwoods – Come Softly to Me
- Roy Hamilton – Don’t Let Go
- Ritchie Valens – Donna
- Duane Eddy – Forty Miles of Bad Road
- The Chantels – Maybe
- Barrett Strong – Money (That’s What I Want)
- Duane Eddy – Movin’ N’ Groovin’
- The Chordettes – Mr. Sandman
- Buddy Holly – Not Fade Away
- Buddy Holly – Rave On
- Duane Eddy – Rebel Rouser
- Bill Haley & His Comets – Rock Around the Clock
- The Crew Cuts – Sh-Boom
- Rick Nelson – Stood Up
- Edward Cochran – Summertime Blues
- Sander Nelson – Teen Beat
- The Champs – Tequila
- Buddy Holly – That’ll Be The Day
- The Monotones – The Book of Love
- Franklin Lymon – Why Do Fools Fall in Love
- Roy Hamilton – You Can Have Her
- Billy Merman – 900 Miles
- Albert Hibbler – After the Lights Go Down Low
- Dean Martin – Ain’t That a Kick in the Head?
- Les Baxter – Auf Wiederseh’n, Sweetheart
- Louis Prima – Che La Luna
- The Gaylords – Chow Mein
- Albert Hibbler – Count Every Star
- Frankie Laine – Jezebel
- Sam Butera and The Witnesses – Let the Good Times Roll
- Doris Day – Makin’ Whoopee!
- Rosemary Clooney – Mambo Italiano
- Reg Owen Orchestra – Manhattan Spiritual
- The Ames Brothers – My Bonnie Lassie
- Jim Breedlove – My Guardian Angel
- Louis Prima – Oh Marie
- Dave Appell and The Applejacks – Ooh, Baby, Ooh
- Louis Prima – Pennies from Heaven
- Dean Martin – Return to Me
- Billy Merman – Springtime in Monaco
- Dean Martin – That’s Amore
- Louis Prima – The Closer to the Bone
- Perez Prado – The Peanut Vendor
- Louis Prima – When You’re Smiling
- Antoine Domino (Fats Domino) – Ain’t that a Shame
- Bo Diddley – Bo Diddley
- John Lee Hooker – Boom Boom
- The Coasters – Framed
- Muddy Waters – Got My Mojo Working
- The Drifters – Honey Love
- Jalacy Hawkins – I Put a Spell on You
- The Five Satins – In the Still of the Night
- Richard Penniman (Little Richard) – Keep A-Knockin’
- The Five Keys – Ling, Ting, Tong
- Richard Penniman (Little Richard) – Long Tall Sally
- Richard Penniman (Little Richard) – Lucille
- Muddy Waters – Mannish Boy
- Chuck Berry – Nadine
- Chuck Berry – No Particular Place To Go
- The Coasters – One Kiss Led to Another
- Jackie Wilson – Rags to Riches
- Chester Burnett (Howlin’ Wolf) – Smokestack Lightning
- The Cadillacs – Speedo
- Bo Diddley – Who Do You Love
ゲーム内の1951年のラジオで流れるのが上記の曲。
もうこんなんたまりませんやん😀
夜にミッション終えて移動する際、車に乗り込んでラジオつけたらファイブ・サテンズの「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」が流れてきようもんなら「ちょっと遠回りすっかな」と思いますわ(笑)
ストーリークリアは今回13時間。
やっぱりボリュームという点では不満が残りますが、50年代シミュレータとしては自分としては完璧。
これでサブミッションとかが豊富でやりこめる要素があれば完璧やったのになあ。
さて、次の「MAFIA3」は1968年!
68年のカーラジオからどんな曲が流れてくるのが楽しみでなりません。