15年ぶりという気の遠くなる期間を経て入れ替わった足元のエフェクトシステム。
MOOER Ge300を入手してまず思ったのが
キャビネットを一括でオフに出来ねえじゃねえか」という事。

今までのBOSS GT-8はまず出力先によってそれぞれのグローバル設定がありまして、
例えばJC-120の前面インプットに挿すなら「JC-120」
JC-120の背面であるReturn端子なら「JC-120 Return」
ライン入力であれば「LINE/PHONE」とそれぞれ用意されていまして、特に「LINE/PHONE」に設定すると自動的に全パッチのスピーカ・シミュレータとマイク・シミュレータがオンになるという仕様でした。

自宅で練習する際にはミキサーに直接入力してたんで「LINE/PHONE」に、そして出先のライブではそれぞれの出力に合わせて、これを切り替えて使ってきたので、そういう設定がないGe300を一方的に非難してたわけです(笑)
それやったら同じパッチ作ってもキャビありとなしを2つ作っとかんとアカンのかい!と。

ところが最近の他社のマルチエフェクト事情を調べてみると、BOSS以外はそういう設定がないそうで。
という事はですよ。アカンのは15年前の知識のまま物言うてるワシちゃうんかい、と。

もう一度、脳味噌を雑巾絞るようにフル回転させてみる。
すると、GT-8のアウトプットはメインのステレオアウト、そしてデジタルアウト、フォンアウト。
Ge300はメインのステレオアウト、フォンアウトの他にXLR端子のステレオアウトがある事に気付く。
そして、大きく違うのはそれぞれに対してグローバルのボリュームつまみ、そしてグローバルイコライザが用意されてるという事でした。

説明書をもう一度読み直してみると、メインアウトとXLRアウト、そしてセンドリターンの位置を自由にルーティング出来る、と。

そうか。という事は・・・・

パッチを作る際にキャビネットの位置を一番後ろに持ってきておいて、通常アウトをキャビネットの前に。
そして、キャビネットの後にXLRアウトを持ってきて、ミキサーに入力する際にはXLRアウトから繋げば良い事に気付く。

これやとライブの時もXLRで直接PAにラインでステレオで送り、通常アウトをステージ上のギターアンプに送ってモニターとして使う事も可能になるって事ですな。

そして、それぞれのアウトに独立してボリュームやグローバルEQがあるのも現場では重宝しそうである。

GT-8の場合、ライブで使えるアウトプットが通常アウトしかなかったので、そういう出力先設定が必要なんやね。
15年の間に完全にラインとアンプを分けて使える様な設計思想になってたって事か・・

アカンかったのはエフェクトではなくて、15年前から進化してなかった自分の脳味噌、でした・・
毒づいてごめんよー!やっぱり色々しっかりと勉強せんとあきませんわね。

しかし、これで夢が広がった。
11月にまた大きいとこでライブするので、その時にはステレオでディレイをパンニングしまくろかしら(笑)
やった事ないんよね、ステレオ出力って。
ちっさいとこなら効果ないかもやけど、大きいとこやとどんなんなるんやろなあ・・・