新しいマシン(Ryzen 9 3900X)を組んで以来、気になってたのはその温度。
前回書いたそれ関連の記事では13年間放置してたケースファンを取り替えた、との記事を書きました。
その際に「近い内にリテールクーラーから交換する事になるだろう」との見解を書いてましたが、もう夏を迎える前にやっちまおう、と。
Contents
さて、空冷か水冷か
結局空冷にしたその理由
この際だし、と今まで組んだ事のない水冷クーラーにしようかと少しは思ったんですがね。
結局、空冷クーラーにしたのは、いずれ訪れるトラブルを懸念したって事になります。
空冷クーラーだとヒートシンク部分は機械的に壊れる部分はない(ただのアルミのハリボテ)のですが、水冷だとポンプやなんやと壊れる部分がありすぎるので、冷却性能そのものよりもこれが一番の懸念材料でした。
空冷だとファンだけ取り替えればいいし、風量をアップしたければファンを高回転の物に変えればいいですしね。
そして利用しているPCケースの形状(上部に電源ユニットがある)だと、小さい水冷クーラーしか積めない。
小さい水冷クーラーだと、結局はデカい空冷の方が冷えるのでこれも却下の理由に。
さて、じゃあどのクーラーを選ぶのか
空冷クーラーに決めたその次はじゃあどこのメーカーのんにするのだ、という事。
今回選んだCPUのRyzen 9 3900Xは処理速度は早いが発熱もゴイスーですので、それなりの性能のを積まねばなりません。
リテールクーラーで全力でぶん回すと最高温度が95℃とかになりますが故に。
今まではトップフロー型のクーラーを使用してましたが、今回はサイドフロー式のクーラーにする事に。
これだと前面→CPUクーラー→背面とエアーフローを構築出来ますが故。
空冷クーラーで評判が良かったのはNoctua社の「NH-D15」やDeepcool Industries社の「ASSASSIN III」ですが、これらは14cmファンを立てて使う形式なので、現在のPCケースに取り付けるとPCケースからはみだしてしまう。
なので、12cmファンのツインファン以上のモデルを探しました。
scythe社「忍者 五(NINJA 5)」
結局、今までお世話になってたScythe社製に
あれこれ見て回ってましたが、結局前マシンでもお世話になってた(KABUTO)ここの製品に。
一番の決め手は「AMDソケットのマザーボードだとバックプレートを取り付けなくて良い」事。
いちいちマザーボードをケースから外したくなかったんですわね。
あらゆるクーラーのマニュアルをPDFで読んだ結果、このクーラーがそれに合致してました。
実際、やっぱり現物はデカい
ヒートシンク部分をタバコと並べてみるとそのデカさに驚く。
さて、これが実際ケースに収まるのか・・・・
PCケースを寝かせて、現在のクーラーを取り外す作業開始。
まさかファンが七色に光るとは思わなんだこのAMD純正クーラーともお別れ。
マザーボードに付いてるクーラー固定用のブラケットを取り外して、忍者についてたブラケットを取り付ける。
「忍者」には取り付け専用のドライバーまで付属してるので取付にはなんの苦労もしませんでした。
CPUに薄目にグリスを塗って、クーラーを固定。
ヒートシンクの隙間から専用のドライバーで2本のネジを交互に締めきってしまえば固定完了。
幸い、ヒートシンクのフィンはメモリなどに干渉する事もなく設置出来ましたが、高さはご覧の通りギリギリ。
これの左右に固定ワイヤーを使ってファンを固定。
かなりガッチリと固定するようになってるので、いずれファンを交換する時も困る事はなさそう。
右側のファンが少しだけ上がってるのはこの下にメモリがあるせい。
ヒートシンクが大きめのメモリだったので、少しだけ干渉してしまいました。
ま、それでもケースの蓋は無事にしまったのでヨシとしましょう。
風は右側(前面)から左側(背面)に流れるようにファンの向きを設置。
設置してからのCPU温度はいかに
リテールクーラー使用時、アイドル時には60℃前後まで上がり、下がっても52℃前後でしたが換装してからは最低温度は40℃。
さすがに100%ベンチでぶん回したら89℃まで上がりましたが満足な結果でした。
その後「別にここまでフルパワーにせんでも」と思ってRyzen Masterから「ECOモード」を設定。
この時点でベンチ回しても、66℃までしか温度は上がらず。
そしてベンチ結果もいわゆる「誤差範囲」って事でなんの問題もなし。
グリグリとCPUを使わなきゃならん時だけにECOモード解除すればいいかと思いました。
これで夏も憂いなし!ですな。