長男がいわゆる「SNS上での晒し」というのに巻き込まれたらしく、通ってる小学校の校長から電話がかかってきた。
よくよく話を聞いてみると、隣町に転校していった長男の友達の所に遊びに行った際に撮影された写真が名前・学校名と共にSNS上で晒されてた、と。
発覚したのは友達が転校していった先の小学校内で、そこから我が家の校区の校長に連絡があり、そして連絡が来たという経緯。

電話では「発覚したのは4日前」「すでに削除済み」「晒した子の親が謝罪したいので連絡先を教えていいか」という事。
とりあえずなんで4日も経ってからなのよ、というその対応の遅さにもびっくりしたけども、どうも事の重大さがわかってない感アリアリ。
そもそもこっちはその晒されてた写真すら見てない上に、どのプラットフォームで晒されたのか、その公開範囲や閲覧回数も知らされていない。
こういう場合の被害規模、というのはそれらのデータがないとこちら側では確認しようがない。
「もう削除したので」で済む仕組みじゃない事がきっとわかってないんやろな、と。

で、その晒した子の親御さんから連絡が入った。
こちらが申し訳なくなるぐらいに謝罪されるんやけども、いや待て待て、そもそもどんな写真と文言がどこで(2回目)
このままではラチがあかないので、とりあえず学校側も含めた説明の会合のセッティングをお願いした。
もちろんそこには子供も同席よなあ、と当方は思ったわけですが、そこは家庭毎に色んな価値観あるので「判断はそちらに任せます」と。

会合は下記のメンツで行われました。

  • 晒した子が通ってる小学校校長、担任、生活指導
  • 当方が通ってる小学校校長
  • 晒した子と親(A)
  • 晒した子と親(B)
  • 我が家親子

まず口火を切ったのが晒した側の子が通う生活指導の先生。
いわゆる「学校の外で起こった事なのでこちらとしては親御さん同士で話し合いをして頂くしか・・・」というニュアンス。
そういえばこういうツイートが話題になってたよなあ、と思い出す。

労働条件が過酷な上にそりゃそうよな、と共感はするものの、こちらとしては
「せめてそちらの小学校側からこちらに連絡の一本ぐらいあってもよくね?」という想いはある。
この会合のセッティング要望したのは当方ですが、この会合当日まで向こうの学校側から連絡は一切なし。
てことは、電話謝罪だけでこちらが「いえいえもういいですよ~」で済ますとそれで終わってしまったんやろな。
向こうの小学校の校長はそれこそこちらに挨拶もなかったので「出来れば関わりたくなかった」感がすごかった。

とりあえず当方の要望としては「まずその写真と文言を見ないと」という事なのでそれを尋ねると、印刷された物をこちらに提出してきた。
え、それを学校側で持ってたのにこちらに今日まで連絡なし?と思ったけども、もう学校側が関わりたくない感すごいのでそれを言うのも馬鹿らしくなってしまいまして。

結局は某動画系SNSで晒すための捨て垢取って、そちらに公開状態でアップされていた、というのをその子本人から直接聞き出す。
SNSは大抵年齢制限があるので普通は小学生がアカウント取ることが不可能なのですが、生年月日詐称してたと。

案の定というか、子供にスマートフォンを渡す際にペアレンタルコントロールなどの設定はせず時間も無制限で渡してたとの事。
そのSNSをやってた事すらも親御さんは知らなかったそうで。

我が家は全員Androidなので子供のスマートフォンには「スマートリンク」でガチガチの規制をかけています。
アプリ一つダウンロード、ややこしそうなサイト閲覧するのにも親が承諾しないと出来ない仕組み。
でも大事なのはそこで「大人が知ろうとする努力」と思うわけですよ。
子供がダウンロードしたい、と言うてきたアプリはまず自分がインストールしてどんなものか検証するようにしています。
そのおかげでインターネット界隈の話題も家庭内で増えますしね。
それが親の責任やないですか最低限の。

で、学校側で例えば親に向けたそういうセミナーとか開催してないのか、と尋ねた所
「各家庭の方針とか予算の関係もあって・・・ゴニョゴニョ」みたいな返事ですし、せめて各クラスでSNS使用状況のヒアリングぐらい出来ないのかという問いにも「プライバシーの問題もありますし」となんとも歯切れの悪い感じ。
まあ、親が子供巻き込んでYouTubeチャンネルとかTiktokやりまくってる時代でもありますしね。
それにしてもああ、これが令和かよめんどくせえ。
シャーペン使っただけで竹刀で先生にシバかれてた自分の子供時代の方がまだわかりやすかったじゃねえか。

結局晒された側としては学校は介入してくれないし、謝罪で終わりかよというお話になる。
子供の気持ちのケア、という点でも学校外で起こった事なので先生は当てにしてはならん、という事。
よっぽどその会合に来てた親子の写真撮影して「んじゃ今からこっちも名前と住所付で晒すので対等だネ♡」とやればいいのか、と極端な思考になりつつも、
第三者による再掲載という危険性は残ってるので謝罪で終わりにするわけにはいきません。それが確認された場合、当方から連絡しますがよろしいですか」という確認を全員から貰ってお開きとなった。

子供がやった事、とは言え、今回の件は8割以上大人の怠慢・知識不足が引き起こした事には違いない。
人にはそれぞれ肖像権やプライバシーがあり、みたいな話は1億総カメラマン時代の現代では、大人ですら理解してない場合が多いですしね。
それなりに自分も色々と写真や動画の無断のSNS掲載に関しては昔から言うてきたつもりですが、最近ではもう諦めの境地になりました。
そういうとこでしか活動出来ない自分を恨むしかないよね、と思うのが一番てっとり早いですし。

まずは大人が知ろうとせねば、そりゃ子供には伝わらんよねってお話です。
「知らんかった」で済まない事なんていっぱいありますから。