ぼーっと空をただ眺めるだけ、なんて時間は贅沢な時間。
いつも情報が飛び交うモニターを見つめてカタカタやってるのとは正反対な時間。
今年2015年のふたご座流星群は近年まれに見る好条件。
月明かりもなく日本での極大時間はちょうど真夜中。
そして、次にこの条件が揃うのは2026年。
雨男の自分は願う。ただただ願う。
「晴れてくれ」と。
ピーク前日の12/13はちょうど京都で演奏の仕事。
PM9時過ぎに仕事が終わり、その足で向かったのは比叡山ドライブウェイ入口付近。
この季節、比叡山ドライブウェイは22時でクローズ。
以前、ここに下見に来た時に街灯がない所がちょくちょくあるのを確認してたが
道が細く、車を脇に止めれるスペースがあるかどうかまではわからなかった。
しかし今回、バス停車のためのスペースを発見。
そしてバスは午後6時を過ぎるとすでに走っていない。
車の外に出てただただ空を見上げる。
とはいえやっぱり大津市側の灯りがかなり空を照らしていてそれなりに明るい。
以前行ったるり渓温泉の暗さとはやっぱり違う。
が!まるでメテオの呪文の様に走り抜ける大きな流星!
思わず「うおおおお」と声が出るほどの。
ここで1時間ほど星空を眺めて5つの流星を確認。
そして帰宅の為に大阪方面に車を向ける。
・・・亀岡経由なら山道あるよね、と9号線ルートを選択。
キューキュー鳴ってるお腹を満たすために松屋で牛丼を食べ、
山を越える際にある居眠りパークに車を止める。
やはりここの空は暗い。
比較的明るいオリオン座以外の星もはっきりと見える。
そして、ここでも5つの流星を確認。
一晩で10個、上等の結果だ。
翌日、起きてみるとちょっと雲が多い。
最大時のピークを迎えるより少し早い午後11時頃にまたこの居眠りパークに来た。
ちょうど雲の隙間から2本の太い流星を確認。
この時点で完全に空が雲を覆ってしまったので諦めて一旦帰宅。
ピークを迎える午前2時あたり。
やっぱり諦めきれないので再度出撃したものの、完全に雲に覆われていて
星すら見えなかった。
ピーク時に雲一つ無い夜空ならどんなに素晴らしかった事か・・・・
こうして夜空を眺める時間は至福の時間。
日々の暮らしの中で色んな悩みなどを抱えていてため息をつくことがあったとしても
星空を眺めていると、そんな事がとても小さな事に思えてくる。
いつ流れるかもわからない流星を待つ時間を楽しめる余裕を。
そしてその流れ星を一人で、もしくは誰かと眺めた想い出を。
そういう記憶を明日からの暮らしの中で思い出せる楽しさを。
そういった物を与えてくれる星空ウォッチが大好きなのですよ。
次回の条件が良さげな流星群は2016年5月6日のみずがめ座η流星群。
ゴールデンウィーク中って事もあるし天気が良ければいいなと願います。