ファーストサーバは過去に社長が新幹線で全裸になる、というどえらい事件がありましたが
今回はなんとサーバダウン+データ消失というありえない大事故を起こしてしまいました。
ファーストサーバ、共有サーバーとVPSサービスで「データ復旧は不可能」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120623_542371.html
Internet Watchさんの記事によると
ファーストサーバ株式会社は6月23日、20日から同社のレンタルサーバーサービスに発生している障害について、共有サーバーとVPSサービスについては「データ復旧は不可能と判断した」と発表した。
今回の障害の影響を受けたサービスは、共用レンタルサーバーサービスの「ビズ」「ビズ2」、専用サーバーサービスの「エントリービズ」「エンタープライズ3」、VPSサービスの「EC-CUBEクラウドサーバ マネージドクラウド」。影響を受けた顧客数は約5000。
ファーストサーバーでは外部専門業者にも依頼してデータ復旧を進めてきたが、共有レンタルサーバーサービスの「ビズ」「ビズ2」およびVPSサービス「EC-CUBEクラウドサーバ マネージドクラウド」については「データ復旧は不可能」と判断したと発表。ユーザーには、ユーザー側で取ったバックアップデータから再構築してほしいと呼 びかけ、「お客様のお手を煩わす事態となりましたことを、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。
それにしてもクラウドサービスを謳ったサービスでロールバックすらできない、なんて
一生懸命営業かけた人は今頃舌かみ切って死にたいかもしれませんなあ・・・
しかも稼働率100%、8割のお客様が官公庁という宣伝文句なのに、3日たった今も復旧せずというのは
レンタルサーバ業としてはちょっとありえない気がします。
自分はここのサーバを一切使用していないので、今回の被害は「対岸の火事」でいれましたが
もし、ここのプランを再版なんかしてたらと思うと身の毛がよだちます・・・
主にクラウドという言葉は「コストダウン」と共に語られることが多いですが
今回のこの大事故(あえてこう書く)で「やっぱ安かろう、悪かろう」という風に語られるかも知れませんね。
特にメールは最近、Google AppsでGmail運用が増えた所も多いですが
「お、オレは信用できねえ。メーラーでPOPで使うぜ!バックアップ!」という事に発展するかも。
(とはいえ、Googleがここまでのポカをするようには思えないですけど・・・・ねえ)
僕自身もGoogle Appsでメール運用していますけども、一応メインメールのみは一応POPで
OUTLOOKにダウンロードだけしています。(普段はブラウザから送受信しています)
さて、ファーストサーバは「損害賠償に応じます」とは言っているものの
規約には「利用料金の総額が上限」と書いていますので、この先どうなるかがちょっと怖いです。
特にサイボウズなどのグループウェアを運用していて、ユーザー側でバックアップを取ってないとすると
顧客データもなにもかも吹っ飛んでいるので、利用料金総額どころじゃない損害も出てるでしょう。
前向きに見ると問題提起、という事にも取れる今回のケース。
Web制作をしている身として、興味深く見守りたいと思います。
「ファーストサーバ」データ消失被害の国内ウェブページ一覧
http://ict.pken.com/2012/06/first_server_list/
Togetter - ファーストサーバー障害によるユーザーの声・・・
http://togetter.com/li/324748