インフルエンザで学級閉鎖の長女(発症済み)、引き続き長男も発症(もちろん登園出来ない)、そして嫁さんも発症という状況の中で、たった一人僕はここに立っているよ。

「バカは風邪を引かない」という言葉は「鈍感過ぎる故に風邪を引いても気付かない」というのが元々の意味らしいけど、そんなものを超越した鉄人加減が我ながら少し恨めしい時もある。
いや、これは感謝すべきなのか。
ウィークポイントは春先に変な臭いが鼻の中に充満する、というこれまた原因不明の症状のみというこの身体である。

ローマの詩人ユヴェナリウスは「健全な肉体に健全な精神が宿る」と言ったとかなんとか。
健康と健全は違うぞ、という言葉がどこかから聞こえてきそうではあるが、どっちにしても健全な精神とは程遠い所にあるというのがマイセルフイメージ。
50目前のおっさんになっても、街で胸の大きい女の子を見かけると「ヒュウ」と相手に聞こえない程度の口笛を吹いてしまうぐらいにはヨゴレ&ビビリーである。
思想の自由は日本国憲法で保障はされてはいるが、妄想の自由はあくまでマナー論でしかあるまい。
チョメチョメというワードに懐かしさと共に亡き山城新伍が浮かぶぐらいはまだ連想スピードは保っている。
あれはなんという番組だったっけ、という肝心部分は思い出せないままではあるが。

そんな事をブツブツと考えつつも、我が家の状態はもはや野戦病院。
「病は気から」。そんなワードも浮かぶのでとりあえずはわやくちゃになった部屋の中を片づけ開始。
しんどいプラスそんなとこに寝てたら余計に疲れるだけですわね。

そして、一番最初に発症した長女はすっかり平熱に戻ったのでたいそうヒマらしい。
かといって遊びに行く事はまだ出来ぬ。
矛先はもちろん「たった一人の健康体」であるこっちに向かうのだ。

「ヒマ。なんかして遊ぼう」「いやいや、その。お父さんもせなあかん事がね?」「あかん」
ですよねー。

もう今日は好きなだけYoutube見ていいぜ!っと携帯端末を犬に「ゴー、ポチ!」みたいに投げる父。
初日はこれでなんとか乗り切った。

二日目は平熱に戻った長男が徐々に復活してくる。
「ヒマ。なんかして遊ぼう」「いやいや、その。お父さんもせなあかん事がね?」「なにが?」
もはや会話が成り立たない。

ドラえもんの「日本旅行ゲーム」でバトル。これがなかなか面白いのである。

そんな中で車の乗り換え関連も同時に進めねばならない。
「日曜の14時に伺うという事で。もしその車が売れてしまったら連絡下さいね」
↑この約束をしてもし当日までに電話がなければ、日曜日に普通に出向くわね。

出向いたらその車は昨日売れてしまいまして、と。
その電話で約束した担当者は事務所の中に居てたのに、商談中という事で出てきもしやがらねえ。
「ほ、ほかの支店で全く同じグレードとはいきませんが同じ車があるそうで・・こちらから電話しておきますっ!」と、応対に出てきた兄ちゃんは言うたので、向かってみました。

着いたらその話が通ってなくて「はあ?」みたいな対応をされる。
昔ならきっとここでファイナルアタックライド状態になってましたがトシをとったんですかね。
「ああ、所詮若い奴らがチャラチャラと車屋ごっこやっとんねんな」とフウと一旦ため息をついてから、静かに元の支店に電話入れる。

「おーい。君の言う通りに来てみたけど『知らん』言うてはるで?さてオレはどないしたらええかいね。君らの不手際だけでこんな遠い所まで来てるんやけども」
「ち、ちょっとお待ちください」と保留音。

しばらくしたらさっきとは全く表情が違った満面の笑顔のスタッフが2名も走ってきまして。
なんかそれ見た瞬間、アホらしっと思ってしもたので「もうよろしいわ」と。
きっとここは後々、なんぞええ加減な事がありそやし。
せめてミスした本人からフォローの電話でもあればな、と思ってたけどそれもありませんでしたww

子供らは「ずっと家にいて退屈だったから良い気分転換のドライブになった」と喜んでたのでまあいいかね。

くら寿司で天丼を。

「縁」というのはどっから出来るかわからない。それの元がたとえトラブルであっても。