小学4年生の長女が最近、図書館や学校で借りてくる本が「怪談」とかそういうミステリー系が増えた。
同じく自分が小学生だった頃もそんな感じの本を読みあさってたのを思い出す。

自分の場合は怪談ではなくて「UFO」だった。
UFOといっても焼きそばでもなくマイケル・シェンカーでもない。
「未確認飛行物体」ってやつです。

1970~1990年にかけてはあの矢追純一氏がテレビで超常現象を取り上げまくってた頃。
そういえばお昼のワイドショーでも心霊写真特集とかフツーにやってましたね。
2000年代に入ってから急に失速した感があるな、と思ってましたが単に見かけなくなっただけで、自分の娘がそういう本を読みあさってるって事は一定の需要はまだあるって事なのかな。

あの頃のミステリー本の定番と言えば学研の「ジュニアチャンピオンコース」でしたね(笑)

ジュニアチャンピオンコース「空飛ぶ円盤を追え」1975年発行

これだこれこれ。持ってましたわ(笑)
アブダクションとかキャトル・ミューティレーションなんて言葉もこの本で覚えたんやろなあ。

日本で有名なUFO事件としては「甲府事件(1975年)」や「介良事件(1972年)」の二つがありましてね。
どちらも子供達が宇宙人に会ったり(肩に手をかけて喋りかけられた)や小型UFOを捕獲したという物で、当時はマスコミ巻き込んで大きな話題になったらしいですな。
リアルタイムではもちろん覚えてないんですが、当時のこの手の本に必ず載ってて読んでは心ときめいたものです。
中でも介良事件の小型UFO捕獲の際「UFOの裏側に小さな穴が開いててそこからいくら水を入れても溢れなかった」という記述に、子供だった自分は「スゲーー!」と感心したのです。

・・・・今なら「そんなわけあるかい」と鼻で笑ってしまうんでしょうけども(笑)

この二つの事件、当時子供だった当事者さん達はきっといまだにご存命なはず。
そういえばあの事件ってその後、どういう検証をされたんだろうとふと気になって検索してみると・・

「UFO事件簿」というドンピシャ(死語)なサイトを発見しまして。
http://ufojikenbo.blogspot.com/

ここに「事件史」という項目があって、そこに甲府事件も介良事件も掲載されてました。
そこには圧倒的な情報量と、なんとつい最近の2016年に現地で再取材したとの記述もあって熱心に読みふけってしまいました。

きっとそれをホンマか嘘か、って今さら追求するのは野暮なのかも知れませんな。
夏の日の思い出、というのはもろく儚いもの。
年月が経つにつれてそれは自分の中でどんどん美化されていくし、それがたとえ幻想だったとしても自分の中では真実だったりする。
当時の少年達が大人達を巻き込んで騒動を起こした、としてもそれはそれで痛快じゃないかと。

長女が心霊写真を「これ見て!!」って大はしゃぎしているが、あと10年経ったら果たしてどうなるのか。
もし親子が似る、というのが正しいならきっと「フォトショで簡単に出来るやん」と言ってるはず。

相変わらず夜空を見上げるのが好きな自分ですが、あれから40年近くの時が流れUFOを待つ事はなくなりました。
理屈で考えるのが良いのか悪いのか、そういう部分ではあの日の少年はおっさんになったのだと痛感します。

流星群を待ってる時、もしかしたらアダムスキー型や葉巻型の母船が現れてどこかに連れ去られるかもね。
そんな妄想をしながら、ぼーっといつ現れるかわからない奴らを待つ時間そのものが好きなのです。