年々寒さが堪える様になってきた、というのはもちろん加齢が主な要因であろう。
そりゃ若い頃なんて、夏はTシャツ、冬はそのTシャツに革ジャン羽織るだけでしたもの。
ただ羽織ってるか羽織ってないか。チョパムアーマーみたいなもんですよ、ええ。
若かったあの頃、怖いものなんてなかったさ。
それで普通に冬も乗り切ってたもの。ただ単にニブかっただけかも知れませんが。

しかし、ここ数年は足の先が冷えてしゃーない。
足の先に入れるカイロ、だとかそういうのも色々試しましたけどもどれもイマイチ。

足先を司るアイテムとしては「靴下」がまず真っ先に思いつくのだけども、これを改善しようというのに53年も生きてきて全く思いつかなかったという。
なんせ今まで靴下って3足1000円みたいなんしか買った事なかったもの。
それの素材まで頭が回らんかったんですが、前年に知った漫画「王様の仕立て屋」の中に防寒に関するエピソードがありましてね。

ウールが入ったハイソックスだけですごい変わるよ」みたいな感じのセリフがずっと引っかかってまして。
そっか、そういうのをいっぺん試してみるべえか、と。

メリノウール10%配合のこのハイソックスを買ってみました。
メリノウールは登山やハイキングなどのアイテムに使われる物でカシミヤよりは安いとの事。
これがまた・・・・・・めちゃめちゃ暖かいのよホントに。
この数年を無駄な対策に費やした感、そしてちょっとした敗北感もあり、そして後には喜びが残る。

なるほど、やっぱり3足1000円ってのは理由があってその値段なんだねえ・・・・
そんな事にようやく気付く53歳。

そして、もう一つ導入したのが「マフラー」というもの。
今まで生きてきて、マフラーなんて買ったことも巻いた事もなかったんですが、このメリノウール靴下を知ってから「んじゃいっぺんトライしてみるか」と。

これもまあ、暖かいのよ本当に。
電車移動が増えた昨今の事情もあって、首元が暖かいのはとても助かるし、ファッション的にもワンポイントになる。

革ジャン、スカジャン、モッズコートだけで乗り切ってきたような今まででしたが、こういう幅を持たせてくれたのも「王様の仕立て屋」効果なのかなあ、と思ってます。