6歳の娘が「絵の具が欲しい」と言い出した。
来年4月になれば小学校にあがるし、その時に恐らく学校側から何らかのセットが
提供されたり売られたりするんだろうなとは思ってはいたものの
別に「あかん」という理由もなく、逆に持たせてみるのも面白そうだったので
サクラクレパスが出している絵の具セットEWZ-R6#20を購入。

パレット、バケツ(中は4つに分かれている)、絵の具(12色)、筆2本、ぞうきんが
メッシュ生地のケースに収まる、という物でなかなかまとまったセットだと思う。

絵の具も自分が子供の時以来に見たけど、今やポリチューブ素材の簡単キャップ。
ガッチガチに固まって蓋を開ける際にねじ切ってしまったりとか
蓋がどっかに飛んでいってなくなったりとか、お尻から絵の具が飛びだしたりなんて事は
昨今の絵の具にはないらしい。
こういう細かな製品改良はやっぱり時代とニーズに沿うものなんだな、と感心する。

※参考サイト サクラクレパス「絵具チューブの歴史」
http://www.craypas.com/target/senior/colum/0712.php

2016-09-22-13-08-20

それこそ昔は24色セットとか持ってた友達が羨ましかったもんである。
ただ、小学校5年の時に所属した美術クラブの先生がとてもいい教え方をしてくれて
「色は5色あればほぼ何でも作り出せる。その過程を楽しんで欲しい。」と
パレットの使い方を教えてくれたのを今でも強烈に記憶している。
それ以来、24色セットは羨ましい物から「応用の利かん奴が買うもの」となった。

たった一言の教えが世界の見え方を変えてしまう事もある、というのを
身にしみて感じた最初の出来事だったのかも知れない。

それが逆に今のWebなどの広告物を作る際にも役に立ってるかもしれぬ。

白・黒・黄・赤・青をパレットの小さい所に出して、混ぜ合わせる色遊びは
娘にはとても新鮮だったみたいで、緑色の彩度を変えて木を描いてあげると
とても感動してくれました。

「ピンク色が欲しいけどセットの中にないから」ではなくて
「赤に白を混ぜれば大丈夫」というその色感覚を早く覚える方がいいに決まってるしね。

ふと改めて絵の具セットを眺めてみるとそこにはビリジアンはありませんでした。
40年近くの時を経て、手元に来た絵の具セットを見ながら
僕も誰かに対してその人の世界を変えれる様な言葉を残せるのかな、と
そんな事を思ったり。

世界を彩る色が娘にとって無限の広がりである事を親として願います。