「3月が近づくと異臭がする」の続き。
前回の記事はこちら。
前回、アレルギー検査と鼻の中の細菌検査を行ったのだがそれの結果を聞きに行ってきました。
相変わらずでけー病院だ、と思いながら受付を済ませ、待合室でぼーっと呼ばれるのを待つ。
まさか、そんな展開が待ってるとはこの時は夢にも思わなんだのだが。
「あー、おはようございます。どうッスか~?」
相変わらず軽い感じの女医さんである。
「検査の結果なんスけど~」
アレルギー、なんもなし。オールグリーン。
これで「花粉症ではないのか」という疑いは消えた。
そして鼻の中の細菌検査もなにもなかった、という事に。
「ほんとに症状って他にないッスか?」
「ほんまにこの時期だけ異臭がしよるんです。イベントみたいに。他はなにも」
「う~ん・・・・」
35年前にちくのう症と診断されて手術を行い、その後3回鼻茸の摘出は行った。
もう鼻のトラブルは自分の臓器と同じ様なもんで、正直な話それがない状態を想像出来ない。
9年前の3回目の鼻茸摘出手術を行う前なんぞは左側の鼻は詰まっているのが当たり前、という状況だった。
さて、このイベントみたいにやってくる変な香りはもはや迷宮入りって事なのか。
「もう1回、鼻の中を見せてもらえますか」とファイバースコープを取り出す。
再度検査をするのか、と受け入れたわけだが・・・
「一つ気になる部分があって鼻茸ではなく乳頭腫があるんですよ。小さいヤツですけど」
乳頭腫?と聞いて浮かんだのはニキビとか口内炎とかの白い頭のデキモンである。
「それは鼻茸とはちゃう種類なんです?」
「違うんスよ。ただ乳頭腫だとガンが併発する恐れもあるんです。採取して病理検査しようかと思うんですが」
「ガンって鼻の中に出来るんです?」
「上顎洞ガンとか鼻孔ガンというやつなんスけども」
即、検査をお願いする。
すると麻酔をする事もなく、ピンセットみたいな器具でブチッとその乳頭腫をちぎる先生。
「ぬわっふ」みたいな変な声が出てしまった。痛い。
その切り取った細胞を検査するらしい。
もちろん無理矢理引きちぎったので出血は必至。9年前以来の長いガーゼを鼻に詰められる。
もしかしてこのガーゼ詰められたまま帰宅させられんのか、と思ったが20分ほどでいいらしい。
その待ち時間の20分で「上顎洞ガン」を検索する。
うわー・・・・・・まあまあ厳しいやん。
20分経って再度診察室へ。
ガーゼを抜かれた後に「出血してるんで・・・・今から焼きます!」
へ?焼く??
アタフタしてる内に鼻の中に棒のようなものが差し込まれ、その後に強烈な焦げ臭い匂いが。
「・・・・焼きました!」
焼きました、やあらへんがな。と思いつつもちょっとこの時の言い方が可愛かったので許してしまう。
「検査結果は来月の診察の際に次の先生に申し送っておきますのでその時に」
「え、先生変わるんですか?」
「そうなんです。ここの勤務が今月いっぱいなので」
「そうなんスか」
「そうなんス」
CT検査の画像上では鼻孔の片側が詰まってるのが確認出来る。
しかし、眼球が近いのと骨が変わった形なので手術は大変難しいというのが前回の診察内容だった。
ただ、今回の乳頭腫の病理検査の結果、悪性であれば間違いなく手術という事になるであろう。
ああ、次から次へと色んなボロが出てきよるな・・・・
最悪、放射線治療とかになると長引くんやろな・・・・
色々と検索して閲覧しましたが、鼻腔内の乳頭腫の病理検査でガンが併発するのは5~10%だとか。
この「3月になると変な臭い」はどういう形で着地に至るのかもはやわからなくなってきた。
痛みもなにもない、鼻づまりもしてない、ただただ3月になると変な臭いが1週間ほど続くだけなのに。
次回の診察は4/12。祈るしかできんねもはや。
やっぱり人生折り返して死に向かってんだなあ、だって今年50だしという事を再認識した一日でした。
元から過去を懐かしむよりは今日・明日の事を考える方が好きでしたが、その未来にも限りがあるんだなって事よね。
自分に与えられた役割ってのをこれまで以上に集中して大事にこなしていかなきゃな、と思いながらの帰り道でした。
そんなこんなで腹が減るわけですよ。
EXPOCITYのフードコートにあるタイ料理「ティーヌン」でパッタイ&ガバオを頂く。
https://twitter.com/eddiejap/status/1373852567482945543