ここ最近のマイブームといえばゲームも映画も「マフィアもの」な昨今。
「ボードウォーク・エンパイア」は1930年代のアメリカのお話でしたが、出てくる登場人物がまあ皆さんスーツや礼服などなどカッチリした感じが多かったんですな。
いつもならぼーっと見て「へー」で終わるとこなんですが、今回はああいうスーツっていつ出来たんや、と検索開始してしまいまして。
そこでぶち当たったのがグランドジャンプ上で連載されていた「王様の仕立て屋」というマンガ。
2003年から連載がスタートして、この2024年7月にようやくエンディングを迎えたとか。
1巻の紹介文はこちら。
イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技と、イタリアの比類なき伝統が一着のスーツに蘇生した時、それを身に纏った者の人生に珠玉のドラマが生まれる。
腕はいいが、しかし特急料金となると高くつきますぜ・・・「服飾業界のブラックジャック」みたいなお話です。
ワケありでイタリア・ナポリにいる服の仕立て屋さんが色んな依頼をバッタバッタとこなしていく人情ストーリー。
最近のマイブームになんとも見事にマッチしたお話と巡り会ったちゅうわけです。
連載中に掲載誌が変わったせいか、タイトルが何回も変わってるんですが時系列は以下の通り。
- 王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜(全32巻)
- 王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜(全13巻)
- 王様の仕立て屋〜フィオリ・ディ・ジラソーレ〜 (全7巻)
- 王様の仕立て屋〜下町テーラー〜 (全19巻)
最初の3話ぐらいがヤンジャンのサイトで無料で読めます。
50数年生きてきて、スーツというものはほぼ衣装でしか着た事がないもんですから、シングルかダブルかぐらいしか知らない自分に取って「こんなに奥が深いんか」と目から鱗でした。
そりゃよう考えたら長い歴史があるわね。
知らんかったというより興味がなかったって言葉が自分に一番当てはまる。
このマンガ、スーツだけではなく靴・カバン・腕時計などなどファッションについてとても幅広く言及されてて読んでても全く飽きない。
自分の知らなかった世界の扉がバンバン開いていく感がゴイスーですマジで。
イギリスとイタリアのスーツや靴の違いなんて全然興味なかったんですが、背景を知ると納得するとこが多かったりして面白いんすわ本当に。
固いお話ばかりか、と思いきやコメディ要素のバランスも良くてそこも気に入ってます。
もちろん連載が長いので登場人物もめっさ多いのですが、みんなちゃんとキャラが立ってて読んでてとても楽しい。
特に2部の「王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ〜」から登場するこのキャラ。
これ荒木先生に怒られへんかな、というぐらいにJOJO(笑)
セリフ回しと付点の位置への徹底っぷりが濃すぎて爆笑しました。
しかもこの人、ずーっとこんな感じで喋って後ろがドドドドとかゴゴゴ言うてます(笑)
まだ全巻読み終わってないんですけども、色んな服飾の組み合わせとかビジネスマナーなどなど知識が増えました。
いかんせん今まで、そんな事に全然興味なかったんですがスーツ売り場に行ってみるか、ぐらいの変化が表れております。
とはいえ、いきなり仕立てるかあとならん自分がまず始めたのは・・・・
靴磨き、です。
靴なんてメンテしねえ、つぶれたら買い換えるのみだぜ・・な人生でしたが靴磨きセットとシューキーパー購入しました。
まずはここから始めてみようかと思います。