2回目の緊急事態宣言が出まして、今回は時短営業要請が出ました。
国に溢れるほどお金がねえ、ってのはわかりつつも「金やるからお前ら家にいろ。頼む。」と極力シンプルにいかないもんかね、と思うんですが、いきなりのこの要請に色々なスケジュールが急に変更になりまして。

特に週末の演奏が今までは19時半スタートの0時終わりから、なんと16時半スタートの20時終わりに。
3時間前倒し。
1ステージ目のMCが「皆さんこんばんわー」から「皆さんコンニチワー」になりますわねもはや。
これが夏ならギンギンにセミ鳴いてますぞ。

さて問題は。
金曜日の演奏はたいてい夜勤明けってのが多くてですな。
朝9時に仕事上がって、そこから帰って風呂などもろもろで寝るのは11時。
15時過ぎに起きて京都に向かって17時半からサウンドチェック~リハってのがたいていのパターン。
このスケジュールでも4時間睡眠なので、まあまあ喉がしんどい。

んーと。3時間前倒しか。
15時半からサウンドチェックとしても、逆算すると13時には起きなきゃならないって事に。
それは無理だ、なるほど無理だ。

なので、家に帰らず直接京都入りしてどっかで寝るのが一番と判断。
その「どっか」ってのも微妙なとこで、クルマ駐める場所を確保するための時間も削らなければ。
駐車場完備の漫画喫茶で寝ました、さあ入り時間が近づいたから移動しよう、という時間もロスだし、もし会場近くのパーキングが空いてなければアウトw

仕事終わりでそのまま京都に移動、会場近くのコインパーキングに入りそこで寝るのがベスト、か。

幸い車は車中泊仕様でカーテン完備済み。

漆黒 ― 訪れる夏に備え、黒い車体に漆黒のカーテンを

座席をフラットにした後に敷くエアマットも車には装備してあります。
マジックミラー号というアダルトビデオのシリーズがあるようですが、ああいうのは自分の好みではありません。
密室でこそ力を発揮できるタイプなのです。

それはさておき、ギターと機材と毛布と枕を積み込むというシュールな絵面。

夜逃げですかこれは。

夜逃げといえば、昔聴いた話がありまして。
身体一つで夜逃げをしようとしたギタリストがいました。
彼は片手にギターケース、もう片方の手に持つ物を「アンプ」か「タキシード」どちらか迷ったとか。
「アンプは最悪なんとかなるけどこれがなけりゃ逃亡先で仕事ができない」とタキシードを選んだそうで。
もはや神話レベルにまで昇華されてる深イイ話に思えてきます。

午前10時半。カーテン閉めきると寝れそうな暗さを確保。

さすがに市街地のパーキングエリアでアイドリングしっぱなし、というわけにはいきません。
この状態で2回、スケジュールをこなしましたが晴れの日は熟睡出来ました。
睡眠時間もいつもぐらい取れたのでステージもなんとか完了。
が、雨の時は寒かったから途中で目が覚めてしまいましたね・・・
寝袋ぐらいスマートカジュアルに持っとくべきだな、となんかもう思考がズレまくってる気もします。

急なリスケによるこの市街地車中泊予定はあと1回の予定。
起きたら外は海、ならテンションあがるんですがね(笑)

こんな御時世だからこそ、色々楽しんで乗り切りましょ。