トラブル発生

我が家のセカンドカーとして稼働中の日産ルークス初期型。
「ドアミラーが格納出来なくなって、しかも走行中にずーっと変な音がしてる」と妻から告げられる。

いったいどないなってんねん、と思って状態を見に行くとこの状態。

なるほど、こいつぁひでえ。停車時にジロジロ見られるのは必至ではないの。
最初は「中古部品でミラーごと取り替えてしまやええわ」と検索開始。

調べてみると日産のWebサイトにリコール情報が載ってました。
https://www.nissan.co.jp/RECALL/DATA/info160908-1.html

ところが対策品の交換期間はとっくに過ぎていてアウト。
リコールって事は左右って事やし、んじゃいずれは反対側の左側もこないなるって事かいね?

どうやら内部ギアにプラスチック製の物が使われてるらしく、そのギアを金属製に変えてしまえば良い、との事。
ギアさえ手に入ればなんとか出来そうやな、ととりあえずはミラーを外してデスクに持って行く事にする。

ドアミラー取り外し

まずは車内、ミラー根元の内張を引き剥がしてみる。・

コネクタを半分引き抜いた状態。3本のビスがある。

左下の突起が邪魔でスパナとかでは非常に回しにくいのでラチェットレンチ必須。
ビスを3本とも取り外しても、突起物(2本)のおかげでミラーは落下しない構造になってるので外で支えなくてもよい。

左右のビスを取り外して、ミラーを取り外した。
さて、デスクで分解開始だ。

ドアミラー分解

根元の3本のビスを外し、土台とミラー本体を分離

このビスを3本外したら、ミラー本体と土台が分離出来る。
ミラーと土台の間にスペーサーみたいなものがあるので、存在を把握してどっか行かないように保管する。

これはそのスペーサーが本体側に付いてる状態。

次はミラー本体にある3本のビスも取り外す。
このビスは内部モーターを下側から固定している役割も担っている。

ミラーレンズを取り外す

ミラーレンズは大抵3箇所で固定されてるのが多いので(真ん中、横、下)真ん中を最後にするように慎重に引き抜く。
この際、無理に力を入れるとミラーレンズを割ってしまうので注意。

ミラーレンズを4隅のどれかに押し込んで出来る隙間に指を入れて、1つずつ引き抜くとミラーレンズが外れ稼働させる機構が見える。
引き抜く時にそれなりに力は必要になるけども、ミラーレンズが割れない程度というさじ加減がなかなか難しいかも。。

難関!外側ミラーカバーを取り外す

今回、一番時間がかかったのがこの外側のカバーの取り外しでした。
はめ込まれてツメみたいなので固定されてるのはわかってたけど、それの解除方法が最初はわからず。

結論としては写真内に書かれた順番で1つずつ外していく。
まずは1番の爪をラジオペンチで挟んで解除。
そして、その爪の近くの外側カバーを引っ張ってこじ開けて、その隙間に5mmぐらいの厚さの物を挟んで爪が戻らないようにしておく。
今回は自転車のタイヤ交換時に使うタイヤレバーを使用。

隙間に入ったタイヤレバーを2番の方にズラしていくと、2番の爪に対して外れようとする力が加わるので、それを利用して1番と同様の方法で2番の爪を外す。
これを5番まで慎重に繰り返していくと、最後に6番が残る。
6番の爪はこちら側から見えないので、外側カバーの方から細めのマイナスドライバーを突っ込んで慎重に外す。
この爪だけ形状が違ってて、非常に折れやすい感じでした。

 

外したカバーを裏側から見た所。6番の爪だけ1本になってます。

モーター部分を分離する

外側のミラーカバーを取り外すとモーターが見える。
細く伸びた固定パーツ上部にビスが1本あるのでそれを外すと、モーターが取り出せるようになる。

このモーター、色々方向を変えないと素直に出てこないのでそれなりに面倒くさい。
この後の作業の際に邪魔になるので、リード線(コネクタ付の物)はモーター本体の穴から引き抜いておく。
もう1本はゴムキャップを外すとコネクタが見えるので、精密ドライバーで簡単に外れる。

取り外したモーター部分。
内部にアクセスするには側面に5本の爪があるので、それを精密ドライバーで持ち上げながら別のドライバーでこじると徐々に蓋が外れる。

モーター分解して問題のギアとご対面

モーター上部の蓋を外すと、プラモ作るときによく見てたモーター本体とご対面。

右側のモーターと基盤は一体化してるので簡単に外れる。
モーターのシャフトに付いてる細長いギアも取りだすと、その奥に問題のギアーが見える。
モーターユニット本体をひっくり返したらボテッと落ちてくる場合もありますが、取り出せない場合はさっき抜いた細いギアーを差し込んで、ラジオペンチか何かでどちらかの方向に回してやればOK。

これが問題のギア。
写真では見づらいけどもシャフトの上部にひび割れが見える。
取りだした時にはすでにシャフトが空回りしておりました。

構造上、回りっぱなしのモーターを止めておくようになってるっぽいですが、このギアが経年劣化で割れてまうんでしょうね・・・

右側の黒いギアーが今回購入した対策品。金属製である。
裏表の方向があるので、元々付いてたギアと見比べて慎重に。
あとは、取り外した順番とは真逆の順番で各部品を戻していけば良いです。

で、今回はどうせいつかは割れてまうし交換しとこ、と思って左側ミラーにも同じ作業を行いました。

ミラーレンズも交換

戻していく際に大ミスをやらかしてしまい、右側のミラーレンズを割ってしまいました・・・・

なので、この際やし太陽光反射も少なく、撥水加工がしてあるミラーレンズに交換。

これは貼付するタイプではなくて純正のミラーレンズだけを外して交換するタイプ。
その方法が・・・熱湯に浸けておいて周りの樹脂が柔らかくなってる内に取り外してはめ込んでしまう、という超アナログ方法(笑)

それなりに時間がかかりましたが、左右のドアミラーごと交換するよりはかなり安く仕上がりました。
ディーラーとかだと左右新品で5万円以上って事なんで、個人的には大満足なのでした。