中2女子、6年生男子となった我が家の子供達ですが、ここ最近日曜日にも演奏やリハーサルが続いてた為に「最近、一緒にどこか行った覚えがない」という状況になってきまして。
週末の夜は仕事で家にいないし、その事情は子供なりにわかっているようですが、直接自分に何も言わないものの母親にはそれなりに不満を漏らしてるようで・・

んじゃ、もうだいぶと前からガッツリと予定を入れ込んで、その日はもう何も入れないぞというのが本日。
だいぶ前からネスタリゾート神戸の金券をもらっていたものの使えてなかったので、じゃそこに行ってみるかと。
CMはたびたび見かけてるし、なんぞでっけえジップラインがあるぐらいの前知識のまま向かいました。

ゲートオープンはAM8:30との事で7時過ぎに家を出ました。
新名神高速~山陽道経由で50分弱。
三木東ICからは数分で着くので、我が家からのアクセスはすこぶる良い。
河内長野にあるてんとう虫パークに比べたら、運転の疲労度は半分以下である。

前身は「グリーンピア三木」

車に付いてるカーナビの地図データは2007年当時の地図。
普段はもうスマートフォンのナビゲーションアプリを利用してるので据置の方は地図の更新をしていない。
その方が10年以上前の道路と比較が出来てオモロいな、という側面もある。
この年齢になると10年以上前なんて、ついこの間の事に思ってまうのですが2007年ってもう17年も前なのよな・・・

その据置機のカーナビには「グリーンピア三木」と表示されているネスタリゾート神戸。
てっきり山の中を切り開いてイチから作ったものだと思ってたので、がぜん興味がわく。

実際に着いてみるとものすごい広い敷地にびびる。
敷地内は駐車場があちこちにあってマイカーで移動も可能なので、その点とても楽だった。
今日の天気予報は昼以降から崩れて雨、の予報のせいか人はまばらでした。

まずは人気アトラクションの大型ジップライン「スカイ・イーグル」に向かう事にする。
スマートフォン用の公式アプリがリリースされており、それにはすでに40分待ちと表示されていた。
アトラクションの内容的に4つのラインを1度しか使えないし、その1度に10分ぐらいかかるはずなのでそないに人はいないな、という判断でしたが、それは当たってました。

この「スカイ・イーグル」が登場したのは2020年7月17日。
プレスリリースによるとあのコロナ禍真っ最中の時にネスタリゾート神戸はこれを含めた新エリアをオープンさせたようで。
プレスリリースのPDFはこちら

ただこのプレスリリースに書いてある「スピード・ホーク」は1年も経たない内に休止されて放置されたままだとか。
休止理由も公式サイトやプレスリリースにも見当たらず、ネットでも具体的な理由は見つからなかった。

そして、その1年後にハーネスなしで10mから飛び降りる(!)という「キャニオン・ダイブ」も同エリア内にオープン。
プレスリリースのPDFはこちら

しかし、こちらもすぐに休止となったようで、2024年現在ではまるで「なかったこと」のような扱いになってます。
「スピード・ホーク」は「スカイ・イーグル」のすぐ横にあり、撤去される様子もなさそうでした。
なんの予備知識もなく行ってたので「おお、あっちもなんかオモロそうなん作ってるやん」と思ってたんですが、すでに休止された後だったとは。

待ち時間ってヒマなので、公式サイトを色々と眺めてはアトラクションの場所の確認やらしてたんですが、どうも少し虚偽広告の香りがせんでもない。
たとえば「ワイルド・カヌー」の公式サイトの文言はこちら。

大自然の中にある水上へ、さぁ、漕ぎ出よう!

雄大な自然に囲まれた美しい湖へ。オールを手に、みずからのチカラで漕ぎ出す。
水のトンネルをくぐり抜け、浮島を回る水上の冒険に、自然の中で自分をコントロールし調和する、そんな本能が目覚めます。

くぐり抜けるような水のトンネルは見当たりませんでした。
どうもこのアクティビティには「ノースコース」と「サウスコース」があるようなんですが、ノースコースしか稼働してませんでした。
サウスコースの方に水のトンネルがあるのやもしれません。

カヌー体験は非常に楽しかったので2回乗りました。
2回目以降は最初の講習を受けなくてよかったのもグッド。
次行くときはぜひサウスコースも稼働してて欲しいもんですが、コースをひょいと覗くと藻でエライ事になってて望み薄。

アトラクションの性質上、ポケットの中に何も入れてくれるな、という所ばかりなので体験中の写真を撮ろうと思ったら誰か一人はカメラマンに徹しなければならないのは仕方ありません(笑)

あちこちに漂う昭和~平成感

スカイ・イーグルを泣く泣く辞退した長男がアスレチックに夢中になってる間、親父は一人散策に出かけました。
そう、「喫煙所」を探す旅に・・・
もう最近では慣れっこですが、公式アプリやパンフレットにさえ喫煙所って載ってないんですわね。
利用したけりゃテメエで探しやがれ!みたいな扱い(笑)

お昼前なのにデッキでのバーベキューエリアで準備している様子はない。
雨予報とはいえ、一応は今日は日曜日なんだが・・・
BBQメニューを販売している関係上、持込するとなると大人 (中学生以上)2,200円/人、小学生1,100円/人という金額が必要。
そして、BBQメニューは4400円/人~が最低ラインって事なので、そりゃ閑散とするのもうなずける。

上記のサイトを利用するなら、もうグランピングの方(公式サイト)を利用しろや、という事なのかもしれませんな。
そもそも今年の4月以前はバーベキュー利用とは別に1デイパスも購入必要だったようで「取れる所から取る」姿勢がプンプンします(笑)

敷地外に出ても駐車料金のレシートがあれば再入場可能なのでメシを敷地外で調達。
メシの後はぽつんと離れたバギーのチャレンジコースへと。

その横にあるテニスコートの昭和感よ。
きっと前身のグリーンピア三木の時代からあったんだろうな・・・とノスタルジー。

グリーンピア三木の開業は昭和55年だそうで。
その「グリーンピア」ってなんじゃいね、と調べてみると

グリーンピア(和製英語:Green Pia)とは、日本の公的保養施設。正式名称は大規模年金保養基地。年金福祉事業団が全国的に設置した年金保養施設の通称である。勤労者および青少年の健康増進と、増大する余暇の有効利用を目的として建設・整備された。

全国に13箇所の施設が設置されたが、公的年金流用問題の発覚により廃止が決定され、2005年(平成17年)末までに全施設が売却された。売却後の施設は一部を除き、所在地の自治体によりグリーンピア等の公的保養施設として、また民間譲渡された施設はリゾートホテル等として営業を継続している。

なるほど・・・・年金関連の施設やったんか・・・
田中角栄氏による「列島改造論」で構想が具現化して、小泉純一郎氏による「聖域無き構造改革」によって廃止されたとか。
そりゃ昭和~平成の香りが残ってるわけだよ。

2004年(平成16年)には公的年金流用問題が発覚し、年金保険料が本来の年金給付以外の事業へ安易に流用されていることが問題視された。その中で、グリーンピアの赤字が増大していることと、年金福祉事業団が旧厚生省(厚生労働省)と社会保険庁の天下り先となっていることや箱物行政であるなどと厳しく批判された。

公的リゾートホテルとしての性格を持って全国に建設・整備されたグリーンピアであったが、計画性なく無駄に資金を投入して経営不振になり、少子高齢化が進んだ日本の公的年金積立金の不安定化にさらなる打撃を与える結果となった[5]。

また、グリーンピアの施設13箇所のうち、大半(大沼、田老、岩沼、二本松、津南、南紀、安浦、土佐横浪、南阿蘇)が歴代厚生大臣の地元であったことなどから、建設利権も指摘された。

めちゃめちゃ昭和とバブルの香りがするエピソード満載なようで・・・

ネスタリゾート神戸として開業したのが2016年。
2018年からはUSJを始め数々の実績を残してる伝説のマーケター、森岡剛氏の「株式会社刀」との連携開始。
「スカイ・イーグル」を含むエリアも、「マウンテン・バギー」などの設備投資も森岡氏の発案。
たった1年で集客207%/売上260%のV字回復だったそうな。。。すごいな森岡氏は・・・・

その「マウンテン・バギー」が今回遊んだ中で一番面白かった!!
ネスタリゾート神戸の中では一番新しいアクティビティの「クライミング・ツアー」に参加。
1デイパスとは別途1台につき2000円が必要ですがそれに値する経験になりました。

「マウンテン・バギー」はエリア内にある立体駐車場の屋上に受付があるんですが、屋上以外はこんな風景。
晴れた日の日曜日、この立体駐車場っていっぱいになってんのかな・・・・

2023年10月から株式会社刀は運営を離れ、サムティの完全子会社になったネスタリゾート神戸。
さまざまな発案をしてきた森岡氏なしで、果たしてこの先どうなっていくのかな・・・とすこし心配ではあります。
しかも昨年の決算では8億円の赤字を計上しているとの事。

流れてる空気に前向きな感じが全然しないよなあ、ってのが自分の感想でした。
大江戸温泉物語になる前の箕面スパーガーデンに行った時と同じ空気感。

どんなアクティビティがこれから増えて行くのか、を楽しみにしておこうと思います。