バズ・ラーマン監督の「エルヴィス」がいよいよ7月1日に公開される事になりました。
50’s-60’sバンドに長く関わっているので、何曲かは演奏する事もありますが、自分の興味としてはビートルズみたいに「どの曲がどのアルバムに入ってる」と即答出来るほどではありませぬ。

しかしエルヴィスが示したアメリカン・ドリームのエピソードなどは大好物。
50’sからのスターはみんなテレビ・ラジオ、そして映画などのメディアの発達と共にムーブメントが起きたので、そういう観点からもとっても興味深い。
「もうすぐオカンの誕生日やし自分でレコードでも吹き込んでプレゼントしたろ」というトラック運転手の青年が、まさかあそこまでの大スターになるやなんて、とっても夢があるじゃないですか。
メディアの進化と共に作品を届けられる距離がどんどん伸びていく。
それに伴ってそれを上手に利用する側近が登場して、良くも悪くもビジネスにするという図式は後のビートルズでも同じ事が繰り返されています。
いや、それは現代でも音楽ビジネスのあり方を変えてしまってる側面もありますね。

エルヴィスの場合、それがパーカー大佐になるわけですが、パーカー大佐をトム・ハンクスが演じるというのも興味深い!

そしてこの映画、実は身内の話でありますがだいぶ前から制作されるという事は知っておりました。
義妹が5年前、オーストラリアの方と結婚したのをこのブログでも書きましたが、

婚礼 ― 義妹が結婚して親戚の輪が海の向こうに広がりました

その旦那様が実は映画撮影の仕事をしておりまして。

この「エルヴィス」はオーストラリアで撮影されたんですが、彼もその撮影スタッフとして参加してるんです。
トム・ハンクスがオーストラリアに撮影で入った途端、コロナ陽性と診断されたニュースも記憶に新しいですが、撮影が延びて延びてようやく完成した、というのを聞いてたので自分もとっても楽しみにしてるんですな。

彼は結婚式の時に初めてオーストラリアから出て日本で挙式。
そして、その数日後に自分が姫路ダブルキングカフェで演奏するのを見に来てくれました。
そこで50’s-60’sの音楽の世界を知った、と言っていたのでこの「エルヴィス」の撮影が決まった時はいち早く知らせてくれたんですな。

バズ・ラーマン監督の指示だったのかは不明ですが、撮影中は揃いのスタッフ用ジャケットを着てたそうで。
なんとクランクアップ後「これは君が持っているべきだよ!」とプレゼントしてくれたのです!

ストレッチ素材のデニムジャケット(少し長め)ELVIS CREWのワッペンが付いてます。

ある意味有名な「I HATE ELVIS」が書かれた簡易トートバッグ

この「私はエルヴィスが嫌いです」と書かれたバッジを作って親に買わせよう、というパーカー大佐のアイデアよ・・

トートバックの中にはエルヴィス写真のバックプリントの白いTシャツ、そして・・・

このレトロ感溢れる缶バッジ!しかし、裏面には

「これはこうして付けるんだぜ」と言わんばかりの指示書(笑)
これこそがバズ・ラーマン監督の性格なんだろうか・・・・
「ムーラン・ルージュ」も小道具の拘りがすごかったしなあ・・・・

日本公開は7/1(FRI)
ちょうど金曜日なのでスペース・ジオンのライブの前に見に行く事が出来たらいいなあ。
エンド・クレジットに義弟の名前を見つけるために、前列の方で見たいと思います(笑)

伝記映画と言えばあの「ボヘミアン・ラプソディ」みたいな歴史改変などもあるのかもしれませんが、色々と訳ありなパーカー大佐の側面も描いてくれてれば、かなり面白そうではありますね。
実はオランダからの密入獄者だったために、それがバレるのを恐れてエルヴィスの海外ツアーをしなかったというエピソードも入ってきそうです。

本日、スペース・ジオンのライブで博多のVo,HIROさんと初めてご一緒しましたが、
やっぱりエルヴィスの曲はトータルイメージ含めての「立ち姿」が一番やな、と痛感しました。
めちゃめちゃカッコ良くて、隣でギター弾いてるのがとても楽しかったです。
バックメンが歌ったらアカン曲ってあるよなあ、って自分の中の変な拘りかもしれませんがあるんですよねえやっぱ。

僕はGEKOのライブがあるのでご一緒出来ませんが、6月11日(SAT)はビリー片田さんがスペース・ジオンにゲスト出演します。
この映画をきっかけにエルヴィスの香りを残した男性Voとの共演、がこの先増えていくかもしれません。
その為にもせめてエルヴィスが残したライブ盤は全部聴いたり見たりして、バックメンとして予習しておかないとなあと思います。