良い天気の日曜日。前日はライブから戻って午前3時に寝たのに、朝8時にたたき起こされる。
ようやく訪れた仕事なしの日曜日、そりゃあどっかに連れて行けとなりますわいね。

向かったのは大阪市此花区。
大阪が世界に誇るテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンである。

自分はここに来るのはなんと19年ぶりらしい。
家に残ってるUSJで撮られた写真の撮影日時を見ると2003年10月、となっていました。

全員コロナ陽性になって自宅待機になったあの期間中、自分以外の家族はいきなり「ハリー・ポッター」シリーズにどハマりした。
それこそBlu-rayスペシャルエディションボックスまで買う勢いで。

自分は家族が見てるのを横からチョイチョイ眺めてただけで、ストーリーを全部見たわけではありません。
そのどハマりしてるハリーポッターの世界がUSJにある、と知るとUSJの年間パスを購入して通いまくる自分以外の3人。
その時はまだスペース・ジオンでのライブが土日の早い時間だったので、自分は一緒に行けなかったんですわね。

本日、自分もめでたく年間パスを購入、となりました。

19年前、このユニバーサル・シティには「シナボン」の強烈なシナモンの香りが漂ってたのを覚えてます。
食ったような記憶もあるんですが、すでに「シナボン」は閉店してました。
関西は今はルクアのB1にあるだけみたいですね。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ライド」も「E.T.」も、それこそウエスタンエリアもすでになくなり、
頭上にはジェット・コースターが走り回る感じは、19年前とはエライ違い。まさに浦島太郎。
最初は「ハリウッド映画セットの世界」という触れ込みだったけども、オープン3年で経営が傾いたんでしたっけ確か。
で、テコ入れが入って持ち直して今に至る、と。

ブランクの間、「鋼の錬金術師」とコラボし始めたのを「ハリウッド関係あらへんがな」とつぶやいたのを思い出します(笑)

あの頃も今も一番好きなのはやっぱりニューヨーク・エリア。

「ウェスト・サイド物語」「スティング」「ゴッド・ファーザー」などなどのセットファサードがテンコモリ!
しかし、これは子供らには何一つオモロナイですわな(笑)
早く乗り物!と急かされるわけです。

長めの小径を抜けたら現れる「ハリー・ポッター」の世界には感動しました。これは値打ちある!

怪しげな儀式にしか見えんのですが・・・これはきっと原作にそういう場面があるんでしょう(笑)
ローブも杖も必死にお小遣いを貯めて購入するほどのガチ勢に成長した子供らは「ハマるとそれしか見えなくなる」父親の血筋やなと実感。

それとこのローブを着ているとこの街では「おかえりなさい」と言われるみたいです。
メイド喫茶で「おかえりなさいご主人様」と言われるのと同じ感覚なのかな(違

バタービール飲みたい!」と長女。
・・・・・なんじゃそのマズそうなネーミングは・・・・しかもお酒はアカンやろ小学生。

原作の中に登場する飲み物らしく、ノンアルコールで売られているとか。
どうせとんでもない値段するんやろな、と思ってたらなんと700円。ほんまのビールより高いがな・・・
ペットボトルのドリンクが2倍以上の価格で売られてるこの世界なので、実際は300円ってとこか。
見るからに怪しい感じのドリンクだったので、恐る恐る一口飲んでみると・・・
アタマをぶん殴られるぐらいの衝撃の甘さ。ごめん、父ちゃんこれ無理だわ。

年間パスを購入したら、パスセンターって所で本人登録せんといかんらしい。
しばらくはハリーポッターの世界で遊ぶみたいなので、ここから登録がてらしばし単独行動。

メルズ・ドライブインも健在。
そういえば19年前はアカペラのグループがここの前で歌ってた記憶がありますが、今はキティちゃんの着ぐるみショーに(´;ω;`)

喫煙場所は4つ。今後の為に全ての場所を把握しておく。

ここからは絶叫ライド系に弱い長男は嫁さんと、そして5歳時にひらパーでコースター「エルフ」に連続6回乗ったという長女と自分組に分かれて行動する事に。

「何に乗りたいん?」
「ハリドリの後ろ向き!」
「????」

長女に引っ張られる様にハリウッド・ドリーム・ザ・ライドに移動。
見上げるとそこには後ろ向きに走るジェット・コースターが。
・・・・・こいつぁ・・・キツそうだ・・・・

90分待ちという事にも「余裕!」と嬉しそうな長女の意向を無視するわけにはいかない。
幸い、並んでる間に学校の事や友達の事などじっくり話出来たので、それは有意義な時間でありました。

19年前と大きく違った事、それは来客者がフツーにみんなコスプレしてる事です。
行列の前はなんかのアニメの制服姿の女子4人組、後ろはバッキバキのメイドさん二人組。
そして目の前の長女はハリー・ポッターの魔法学校のローブ姿。
次はネクタイが欲しいそうです。

「しかし・・・みんな普通にそういう格好して来るんやなあ・・・」
「お父さんもいつもライブの時してるやん」
「何を?」
ヤンキーみたいなアタマ
「www」
確かにそうやわな。

後ろ向きコースターは回転しなかったので許容範囲内で余裕クリア。
姫路セントラルパークの「ディアブロ」に比べりゃ全然マシ。

オーラスに「ジュラシック・パーク」の最前列で、思いっきり水を浴びて長男は号泣。
年間パスもあるって事で夕方4時には帰路につきました。

ユニバーサル・シティ駅のすぐ側はこういう古い建物が建ち並んでいる。
USJに来たのは19年ぶり。
しかし、自分はもっと前にここに毎日来ていました。
21歳ぐらいの頃、まだギター弾くお仕事をする前のお話。
弁当配送の仕事をしてた頃、此花区のこの界隈が自分の担当やったんです。
毎日、この界隈で弁当を配り、昼休憩は近くの住友化学工場(これは現存している)内でした。

USJがここに建設される事が決定したのは1994年。
新聞でその決定を見た時、「え!自分が今配ってるとこやん」って驚いたのを覚えています。

50食ぐらいを外に設置された階段で3階まで運ばなきゃならなかった鉄工所は、今ではきれいなホテルに。
古ぼけた工場と倉庫しかなかったこの界隈が、ここまできれいになってるのが逆に寂しく感じるぐらい。
それこそ桜島線の電車に人が乗ってるのなんて見たことなかったような記憶があるなあ。

30年という時の流れは、それぐらい風景を変えてしまうんやねえ。
あのルート配送の仕事は3年ぐらいやってたので、今でもそのルートを走れるかも。
次にUSJ行く時はそのルートをたどってみるか、と思ってます。