夏休みももうすぐ終わりに近づいたお盆明け。
自分としてはずいぶん久しぶりに「サーカス」という物を見に行ってきました。
シルク・ド・ソレイユの「アレグリア -新たなる光 -」
https://www.alegria-jp.com/index.html
会場は森ノ宮ビッグトップ。
サーカスならお馴染みの常設テント会場である。
自分がサーカスという物を見たのはもう小学生ぐらいの頃だったか。
1998年に解体されてしまった大阪球場で木下大サーカスを見たのを今でもよく覚えてます。
テントの中の猛獣の匂い、球形巨大オブジェの中で走り回るバイクの爆音、雨にぬかるんだテント外のグラウンドの風景。
もしかしたらあの時、雨の中を親に連れられて見に行ったのかもしれませんな。
そこから数十年の時を経て、自分が子供達を連れていくシーンに切り替わったという事になる。
そんな本日の天気は雨どころか、思いっきり晴れた夏空でした。
会場から少し離れたコインパーキングに車を駐め、テクテク歩いているとものすごい大きな団地に遭遇。
そこの中庭で小休止しながら、見上げた団地の古さに興味がわいてスマホで調べる。
森ノ宮第二団地。建築されたのは1978年との事でした。
きっと木下大サーカスを見たのもそれぐらいだったかもしれないな、と奇妙な記憶の合致に少しノスタルジック。
せっかく初めて見るんやし、とわざと何も調べず、動画も見ず今日の日を楽しみにしておりました。
テント内はバッキバキに空調が効いており、外が35℃を越えてるとは思えないほど。
シルク・ド・ソレイユと言えばビートルズの「LOVE」という演目もあったよな・・って事をぼんやりと考えながら開演を待つ。
バッツーンと客電が消えて、ドカーンと始まるんかなと思ってたけどそうではなく意外と大人しく演目が始まる。
どうやらちゃんとしたストーリーがあるみたいで、ストーリーの進行と同時にアクロバットが展開されていきます。
しかし、同じ人間とは思えないぐらいの曲芸に「すげえ・・」とつぶやきっぱなしでした。
大きなフラフープを使った曲芸(シル・ホイール)が個人的には一番驚いたなあ。
あんな重力無視みたいな事出来るんや・・・
火のついたナイフでの曲芸の際、同時にドラムによるソロ演奏が展開されるんですが、そっちがあまりにカッコ良くてドラムばっかり見てしまうのは悲しき音楽家のサガ(笑)
あのドラマーさん、めっちゃめちゃタイトでカッコ良かったなあ。
幕間で30分の休憩があったので外に出てみると、幕間までのストーリーがディスプレイで流れてました。
こういう所はとても良いサポートだなあ、と感心。
フィナーレで「撮影OK」のサインが出るので記念撮影。
ラストの空中ブランコも圧巻でした。
猛獣もバイクも出ないサーカスではありましたが、今はこんなにも進化してるんやねえ。
子供達も大興奮で、特に体操を習ってる長男にとってはトランポリンの演目に感動しておりました。
成長していくその先に、もしかしてそのステージに立ってる未来もあるやもしれません。
実際、シルク・ド・ソレイユには日本人アクターも多数参加しているとの事です。
2020年のコロナ禍において、一度経営破綻してしまったシルク・ド・ソレイユ。
全従業員を一旦解雇、金策に走り回った結果、またこうして海外公演が出来るようになったというのもなんだか感慨深い。
規模もクオリティも違えどエンタメの世界に片足突っ込んでる身としては、同じあの苦難を乗り越えて現在があるという光景に、明るい未来を見た気がしました。
そして、幼い頃に見た木下大サーカスも未だ健在というのも知りました。
https://kinoshita-circus.co.jp/index.htm
100年以上の歴史を刻み続けて、進化しているというのもすごい話ですやんか。
こちらも機会があれば、子供達と一緒に見に行きたいと思います。