先日、熱中症かいな?という記事を書いてから何とか自身の体調は持ち直したが
今度は娘、そして息子が発熱という事態に。

あっちゃー、あれ風邪やったんかなーと自己嫌悪。
うつしてしまったのなら父ちゃんが悪いという事になる。

近くの病院に連続して連れて行って薬をもらった。
熱が下がらない娘は寝てる時に相当うなされてる様子で、
同時に息子を寝かしつけなきゃならない嫁さんはかなりハード。

「しんどい?」と聞いたら「しんどくない!」と気丈に答える娘に
なんだかとても申し訳ない気持ちになる。

そして、嫁さんまでもが発熱。

明日から週末だし、ひどくなってからじゃ遅いので
晩飯食べながら「メシ、途中でやめにして病院行っとこうよ」と提案。
慌てて車に家族全員乗り込んで、近くの病院に。

嫁さんが車から降りて病院に向かった瞬間に泣き出す息子。
まだ熱でぼーっとしている娘は、ピカピカと光りだしている空を眺めている。
役不足の感がありながらも、一生懸命息子をあやしながら嫁さんをみんなで待つ。
「あれ聴きたい」とビートルズの曲をリクエストする娘に応えて
カーステで「アイル・ゲット・ユー」を流しながら娘と一緒に歌うとなぜか泣き止む息子。

そうこうしてる内に嫁さんが車に戻ってきた。
まだ雨は降っていない。

急いで帰宅すると同時に降り出す雨。そして鳴り響く雷鳴。
いつもは遠くに見える街のネオンもまったく見えないほどの激しい雨。
そして久しぶりの停電。

「なおして!」と怯えながら懇願する娘に、困った顔しか返せない僕。
「もう少しでなおるから」となるたけ優しい口調で語りかけるしかない。

停電は数分で回復したものの、あちこちの機械から初期化されたアラームが鳴り響く。
息子はこんな状況の中でグースカと眠ってしまったらしい。
いったいこいつは繊細なのか図太いのか本当によくわからない。

息子を寝かしつけた後、気だるそうな嫁さんが僕に言う。

「改めてここ数日の『お疲れ会』せんといかんね」

本当にその通りだ。

娘は食欲がないらしく用意した晩ご飯には口をつけなかった。
ゼリーを少しだけ食べ、薬を飲んでそのまま眠りについた。

2時間後。
寝静まったみんなを確認してから、僕はそのまま仕事先に向かう。

雨はすでに弱まって雷ももう聞こえない。
ただ本当になんとなくだけれども
おそらく今日の一日は何年たっても思い出すような日になるんだろうな、と思った。