イオンなんぞのでっかいモールで食料品買うのも好きですが
昔ながらの風情を残した商店街ってのもオツなもんですわな。

阪急茨木駅前には茨木本通商店街というかなりレトロな商店街がありまして
月に一度はここに買い物に行きます。
お目当てのお肉がここでしか手に入らないのと
ブラリと歩いて買い食いする楽しみもあります。

「兄ちゃん、トマト安いでー」など気さくなおっちゃん達との会話もたのし。
中には画材屋さんなんて今ではあまり見かけないお店もあったり。
(なにも用事はないんですがw)

今日は前から気になってた立ち食いうどん屋さんにようやく行けました。


商店街の途中にある「立喰うどん・そば たつみや」さんです。

この店構え、なんとも気になるじゃあーりませんか。
いつも西中島で世話になってる「道楽うどん」は券売機などという
すこしモダンな機械を導入しているのですが、ここは昔ながらの手渡しでの営業。

やっぱりうどんは立ち食いがいいですね。
寒い風が足下にビュンビュン吹き込む中で、湯気で眼鏡を曇らせながら
あっついうどんをズルズルやるのがいいわけですよ。

今日は娘を連れて行かずに単独行動だった事もあって、これはチャンス。
この暖簾を「ヒョイッ」とくぐって「あー寒いねー」とか言いたかったのよ!
ちょうど14時半という中途半端な時間での昼食だったし
天ぷらうどん(330円)を頼んでみました。

うーん、この腰のないブチブチ切れそうなうどん!
これぞ大阪の古き良き、というか想い出に残るうどんなのでした。

大阪は粉モン、と言われつつもいつからか「うどん」はあまり言われなくなりましたね。
お好み焼き・たこ焼きばかりがクローズアップされておりますが
上方落語の古典に「刻うどん」があるように、立派な大阪の文化を担う食べ物。
「けつねうろん」って言い方も最近はあまり聞かなくなったなあ・・・

大阪は地下水が軟水だった事もあり、昆布などと相性がよかったせいか
出汁に重きをおき、その出汁を吸いやすいようにうどんは柔らかめになったそうな。
あと出汁は飲み干せる味でないといかん、らしいです。(大阪の教科書より)
そういえば「美々卯のうどんすき」も大阪生まれですな。
食った事ないけどw

また一つ、おいしいうどん屋を発見して嬉しい日でした。
お金渡すときに「ひい、ふう、みい、今なんどき?」とはやりませんでしたが(笑)

で、刻うどんはやっぱり枝雀師匠が一番です。