本日は京都ケントスでBlack Diamondの今年最後のライブでした。
このバンドはその年最後のライブ時、ステージとステージの間に
それぞれが小ユニットを組んでミニステージを行う。
いわば休憩時間なのだけれど、紅白歌合戦的な意味合いでもあるので
毎年の楽しみでもある。
僕はここでは2回出演する事になっている。
一つ目はVo、OZ氏のサポートギタリストとして。
もう一つは高校の同級生であるキーボードTeru氏とのユニット。
必然的にこっちのユニットはお互い本業ではない歌を歌うことになるのだけど
今年は何かの予感があったのかやりたい曲がすぐに浮かんだ。
それはBEGINの「防波堤から見た景色」。
この曲は以前、ダブルキングカフェ姫路で定期的にやっていた
フォークユニット「水ふうせん」でも歌っていたのだけども
(2010年10月9日のダブルキングカフェブログはこちら)
なぜか久しぶりに歌いたくなったのだ。
ステージに立って軽くブルース・ジャムを始めてからのトーク。
どうしても話題は自分達の若い頃の想い出が多くなる。
そこで自然に口から出たのが、高校の時のバンドメンバーで
ただ一人、今でも連絡が取れないヤツの事でした。
この曲を選んだ意図、というかそういう気持ちまでも同じ方向を向くという気楽さは
それだけお互いが気を使える様になったのかな、なんて思える。
若い頃だと絶対こうはいかなかったと思うし、
自分の想う物に対しての譲れなさを相手にも当然の様に求めたりしてたでしょうね。
何があったか知らないけど
たまたまなんて七年ぶりだろう
季節感のない服を着てさ
そっちはまだ暖かいんだな忙(せわ)しい街だろうお祭りみたいだ
お前といたら不思議にそう見える
でもこの店のマスター言ってたよ
東京生まれが本当は田舎者だって夢と現実はいつも少し違う
俺はどうだいあの頃と何処か変わってないか授業中抜け出して自転車置場
約束なんかいらんかった
晴れた空 南風それだけでいい
防波堤でただ未来を波に浮かべてお前と二人でこうしていると
あいつらが入って来そう
いつでもあえるさって別れたけれど
もうあそこには帰れないんだな今が少しずつ遠くなったけど
お前の言葉あの頃となんも変わってないな歩道橋 捨て看板 立体駐車場
行く場所なんてどこにもない
でもこうしてこの街で飲んでる景色は
防波堤で見たあの日の夢の景色だ
そんな話を歌う前にしたもんだから声が詰まりそうで困った。
本当にどこで何をしてるのか、誰も何も知らないし
Facebookなどでも全然見かけない。
どこで何をするにも一緒に動いてた6人の内の2人は今もこうして
同じステージで演奏している。
互いが気を使えるぐらいには成長もして。
だからあえて今となるとまたみんなで集まってみたいのだけど
もうあそこには帰れないのかもしれないですね。
「お前の言葉~」をつい「お前のピアノ~」に変えてしまったのは
この状況、そしていつもさりげなくサポートしてくれる事への感謝の気持ちです(笑)
とてもいい夜でした。