XPERIA X Performanceに機種変するとOSはAndroid6.0に。
結局、前に使ってたXPERIA ULはAndroid 4.2.2のままで止まってしまったので
6.0(マシュマロ)の進化っぷりには色々と驚いております。

6.0で搭載されている「Dozeモード」という物があります。
これは電力関連の制御機能で端末が使われていない場合にシステム全体を
低消費電力状態にするものですが、それが発動するトリガーは以下。

  1. 充電中ではない事
  2. 画面が消灯している事
  3. 一定時間端末が静止している状態

そして、もう一つの電力関係の制御機能としては「Appスタンバイ」があります。
これはユーザーが長い間操作していないアプリを判断して停止させる機能。
これによりネットワークへのアクセスや同期処理を停止させるのですが
その場合でも1日に1回はネットワークにアクセスさせる処理を行うとか。

この「Appスタンバイ」はアプリを個別に登録する事が可能で
登録するとこのAppスタンバイの対象外になります。

詳しくはこちらの記事を。
http://news.mynavi.jp/column/androidnow/105/

そしてXPERIA自体にも「スタミナモード」という端末独自の電力セーブ機能が。
これもバッテリー残量が何パーセントから発動させるかを決める事が出来て
それこそ設定を「常に有効」にして、常にスタミナモードに出来るのですが
これにしてしまうとバイブレーションが強制オフになったり、端末の機能が
色々と制限されてしまう上に、細かい個別設定が出来ないという仕様。

スタミナモードの設定画面。電池残量の数字しか変更が出来ない仕様。

スタミナモードの設定画面。電池残量の数字しか変更が出来ない仕様。

このDozeモードもスタミナモードもどちらも個別の設定が出来ないのが惜しい。
Dozeモードの発動トリガーの「一定時間端末が静止している状態」が
たとえば「画面が消灯」した瞬間に発動してくれればいいな、と。
そしていよいよ残り20%とかになってきたらスタミナモード発動、みたいな
感じで運用出来ればいいなあ、と思っていたのですが
どうやらそれを実現するアプリを見つけました。

それが「ForceDoze」。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.suyashsrijan.forcedoze&hl=ja
root端末での運用前提のこのアプリですが、
デバッグモードにしたスマホをPCに繋ぎ、Android SDKからコマンドを打ってやれば
非root端末からも使用出来ます。

Android SDK導入(Windows10)はこちらを。
http://xinroom.net/mobile/win10-android-sdk-install/
なお、それなりに導入は敷居が高いので自己責任でよろしくです。

Android6端末なら、PCから

adb -d shell pm grant com.suyashsrijan.forcedoze android.permission.DUMP

とコマンドを打てばOK。

Android7端末なら上記の後に

adb shell pm grant com.suyashsrijan.forcedoze android.permission.WRITE_SECURE_SETTINGS

を実行すればOKです。

そして、しばらく導入した結果をBattery Mixでグラフ化したのがこちら。

forcedoze

CPU温度や、その時のバックグラウンド処理などの違いもあるでしょうけども
ほんの少しだけ画面消灯(アイドル)時の電池の減りが少なくなっているのがわかります。

この手のバッテリー制御アプリでいつも問題になるLINEの通知などですが
ForceDozeは「ホワイトリスト」という機能があり、そこにアプリ登録する事によって
Dozeモードの対象から外すことが出来ます。
自分の環境ではLINEをホワイトリスト登録しましたが、
画面消灯時でも問題なく通知は来ています。

あ、そうそう。もちろんこのアプリは英語版しかありません。
なので「いいアプリなんですが日本語がないので評価★ひとつ」とか
「私はバカですよー」みたいなレビューは決してしないでくださいね。
あれはもう見てて最高に恥ずかしいです。日本人として。