我が家にあるカシオトーンのACアダプターがどうやらオシャカになった模様。
ACアダプターを分解してみるとガラス管ヒューズがおかしかったみたいで交換したけども
それでも動作しなかった。

うーん、と思い、次はサウンドハウスでいわゆる互換品を買ったのだけども
DCコネクタの結線のプラスとマイナスが逆だった事に気づく。
(そもそもそういう事を買う前に調べておけ、という話だが)

カシオトーン側には今電池が入っている。
で、アダプターを挿すと電源が切れるのでカシオトーン側の端子は生きてると判断。

という事はアダプター側か、と判断して最初のガラス管ヒューズが原因と思われる
付属アダプターの通電状態を調べるためにアナログテスターを、
そして、DCコネクタの結線を逆にするために、交換用のコネクタを買うことにした。

近くのコーナンに行ってみると、アナログテスターは見つかったけども
DCコネクタはさすがに売っていなかった。
やっぱりこういう物は電子部品を扱う店じゃないと難しいのかも知れない。

電子部品、といえば思い出すのが日本橋でんでんタウン。
子供の頃、初めて一人で電車に乗って遠出したのがここだった。
電気店が堺筋通り沿いに立ち並び、電子部品店なども死ぬほどあった。
自分でバイトしてCDプレイヤーを始めにオーディオを一つずつ揃えていった際も
店員さんとの駆け引き(もちろん値切りの)を覚えたのもここ。

30000円ぐらいを全て1000円札に交換しておき、あちこちのポケットに忍ばせて
「この値段から下はちょっとなあ」という店員さんに対して
「でも・・・これを払うと歩いて帰らなきゃ・・」と言いながら
ポケットから1枚ずつくしゃくしゃの1000円札を出していくと
「わかった。兄ちゃん負けたわ。この値段にしとこ。」
―――――こんなやりとりがまだ出来た頃である。

ミニコンポに買い換えたい、という事を伝えて色々お話していると
「え、カセットデッキ持ってる?それならバラバラで買うといいよ。何故かというと・・」
各社のミニコンポの自動録音レベル設定機能が実は1曲目しか見てない、だとか
本当に売ってる側の人間なのかこの人は、と色んな裏事情を教えてくれた。
そのお金でスピーカーとアンプを買い換えた。そのスピーカーは未だに我が家にある。

迷走する「でんでんタウン」 サブカル・風俗・免税・ビジネスホテルが進出…“顔のない街”に
http://www.sankei.com/west/news/141031/wst1410310003-n1.html

「でんでんタウン」と呼ばれ、かつては関西有数の電気街として栄えた大阪・日本橋が大きく様変わりしている。家電やパソコンを販売した大型総合電気店が姿 を消し、アニメ専門店やメイド喫茶が並ぶサブカルチャーの街に変貌したかと思えば、最近は免税店や風俗まがいの店が進出。ビジネスホテルも計画され、はっ きりした街のカラーがなくなったともいわれる。東京・秋葉原が電気街とサブカル街がうまく融合し、世界中から観光客を集めるのとは対照的で、にぎわいが薄 れ、地元関係者も街の将来の方向性が見いだせずにいる。

そんなでんでんタウンも2013年に老舗の喜多商店が閉店して一つの時代が終わった気がする。
いまでは年に一度ストリートフェスタなどが行われてそれなりの賑わいがあるものの
かつてのメインストリートにはあの頃の様な大型電気店はどこもない。

DCコネクタを買いに行こうかな、と思いつつ
手持ちのスマホで検索するとメール便の送料+一つ60円で手に入る事を知る。
レジに持って行こうと思っていたアナログテスターもAmazonで検索すると500円安かった。

結局何も買わずにコーナンを出た。
様変わりしてしまったのは結局僕等の様な人間が増えたからなんだろうな、と複雑だった。

日本橋でんでんタウンにいつ行ったのかももう思い出せない。
京都の寺町通りも今や大型店が軒並み撤退して寂しくなっている。

家のパソコンからアナログテスターとDCコネクタを注文しながら
でんでんタウンを久しぶりに歩いてみたくなりました。

喜多商店の懐かしいCM