長い間、色んな物件を探し続けてようやく見つけた今回の家。
間取りも広さも全く文句ないのだけど、たった1つ懸念してた事がある。

それはこの物件がオール電化にされていた、という事。

建築当時はガスも通っていてメーターもそのままあるしガス栓も部屋に残っています。
が、6年ほど前に給湯器はエコキュートが設置、そしてキッチンにはIH調理器が導入されていたのだ。

KZ-F32AST。調べてみると2014年に発売されたIH調理器である。
ギターの次に長く続いてる趣味が料理の自分にとって、オール電化というのはやはり抵抗が・・・
ずううううっと炎と格闘してきたわけですよ。30年以上も。
いや、電磁調理器も卓上のやつなら使ってた事ありましたけども、あくまでそれはガスコンロとの併用。
炎がない、という状況に果たして慣れる事が出来るんだろうか?

旧宅より持ち込んだ鍋のいくつかは使えなくなってしまったのもちょっと痛い。

IHを使ってみた感想

火力自体はガスよりも強力

いわゆる「電熱器」と勘違いされがちなIH調理器。
あのグルグル巻きの鉄線がだんだん赤くなって・・・・お湯わかせるか!ってのが昭和世代のイメージですがあれとは根本的に原理が違います。
鍋自体に電磁波を通して直接鍋を発熱させるので、火で鍋を温めるより効率が良い。
なので、最強にするとあっという間にお湯が沸く。それも見た事のないようなボコボコと荒ぶる感じで。

そして、10段階の調節がガスよりきめ細かな微調整が可能。ガスコンロなら火が消えてしまうレベルでの超弱火も出来る。
この点は煮込みなどではとても使い勝手が良いと思いました。・

しかし。

鉄フライパンなどは鍋の底しか熱くならない

この鉄フライパンを使った場合、密着している底の部分だけしか熱くならないのである。
これはこのフライパンのせいなのかわからないけども、こうしてチヂミなどを焼く時はコイル部分がある部分しかカリッと焼けないのだ。
ガスコンロだと強火にすれば炎が鍋の側面まで触れるのでフライパンの側面も温まるのだけど、IHでは写真の状態でも容易にフライパンの縁に触る事が可能なのである。

これはもう仕方ない、というか道具を変えるか、もしくは慣れるしかないのか・・・

30年間使い続けているこの鉄の中華鍋もたまたま底が平らなやつだったので一応は使える。
が、やっぱり鍋の温まり方が違うのと、ガスコンロの時の様に鍋を持ち上げて返しが出来ないのがかなり辛い。
その度に加熱が止まってしまうので、一気に表面温度が下がってしまうのよね。

炒め物の感覚は本当に頭や道具を切替えにゃならんな・・・・というのが現在の感想。
ここまで普及しているからには、きっとその対策された道具も出てきてるんだろうと信じたい(笑)