緊急事態宣言のおかげでちょいとバタバタが続いている最近。
演奏の仕事は夜、という前提で数十年やってきたので、まさか16時オープンの21時終わりとか夢にも思わんやないですか。
16時オープンという事はサウンドチェックやリハーサルなどを逆算すると、14時には店に入らないといけない。
となると、夜勤明けの際には眠る時間がほぼない、という状況に(笑)
仕事明けにそのまま店の近くに移動して、車の中で仮眠、そして演奏みたいなのはこの年齢には正直キツい。
ずっと睡眠不足が続いてるような、そんな感じでございます。
そんな中、「あ、面白そうやな」と思って見つけたのがこの絵本。
アン・ミラードさんによる大型絵本『絵で見るある町の歴史―タイムトラベラーと旅する12,000年』。
初版は2000年。
以下の時代の風景の移り変わりを定点観測で描いてあります。
- 石器時代(紀元前10,000年ごろ)
- 原始農耕の時代(紀元前2000年ごろ)
- 鉄の時代(紀元前600年ごろ)
- ローマ人の時代(100年ごろ)
- 新しい部族(600年ごろ)
- バイキングの来襲(900年ごろ)
- 中世の村(1200年代)
- 中世の町(1400年代)
- 悪疫の流行(1500年代)
- 戦乱の時代(1600年代)
- 優雅な時代(1700年代)
- 産業革命(1800年代初め)
- 町から都会へ(1800年代終わり)
- 現代の町なみ
こういう忙しいときには絵が主体の本をぼーっと眺めるのもいいな、と思いましてね。
ただ思った以上に大型サイズなのでちょっとびっくりしましたけど(笑)
「テルマエ・ロマエ」で描かれてた時代がこの頃ですわね。
しかし、この後ゲルマン人の移動でローマ文化はほぼ根こそぎなくなってしまい、そこからの再構築が面白い。
何より各ページの描き込みがスゴいのですよこの本。
そして定点観測ってのがわかりやすくていいですわ。
このアン・ミラードさんはこの感じの絵本をあと2作出しています。
「絵で見るある港の歴史―ささやかな交易の場から港湾都市への10,000年」
こちらは残念ながら定点観測ではなく、各ページでアングルが変わってるようです。
「絵で見るナイル川ものがたり―時をこえて世界最長の川をくだる」
こちらは現在は絶版の模様。中古がなかなか良い値段が付いてます。
これはナイル川を下っていくって内容みたいですが、これも面白そう。
対象年齢は7歳-10歳との事ですが、大人でも充分楽しめるクオリティです。
なにより、大まかな12000年の流れがビジュアルで目で追えるというのは、歴史に触れる入口としては最適じゃなかろうか。
別の作者ですがこの本のコンセプトと同じ感じで日本の戦後を描いたものもあるみたい。
今、自分達が暮らしてる場所も積み重ねた歴史の上にあると思うと、すげえなあと思いますね。
次は港のヤツを買ってみようかなあ。