3月は立て続けに新規Webサイト構築案件のリリースが続いたので、それなりに忙しかった。
なんやかんや言うても、作ってる時が一番集中出来るし楽しいのは間違いない。
出来る事、出来ない事全てを引っくるめて前に進んでいく間に、新しい知識が手に入る充実感。
もちろん、自分より出来る人なんぞ世の中にはいくらでもいてはるわけですが。
難関をクリア出来た時のあの感覚が楽しいからこそ、この仕事を小規模ながら22年間も続けてこれたんやなあと思います。

オープンはただのスタートに過ぎぬ。
オフィシャルでブログをやってみたい、という方には「仕事でのブログは始めてしまったら決してやめれないデスロードですぜ」と正直に言うてきたので、オープンしたものの最終更新が5年前、みたいな方は今まで誰もいてません。
自分のメディアを持つ、という事は可能性と同時に十字架を背負うみたいなもんですしね。
もちろん情報発信には「責任」も伴います。

その「責任」がここ数年でなんかもうムチャクチャになっとんなあ、という感覚があります。
人さえ集めれば莫大な広告収入を個人でも手にする事が出来るというシステムが確立してしまった以上、ほんまも嘘も関係あらへんようになってますね。

たとえば「テレビなんて信用出来ない!ネットにこそ真実が!」なんてのもここ最近はよく見かける文言ではありますが、
じゃあなんで顔も見た事ないようなおっさんが書いたブログが信用出来るんだ、というのが自分はとても不思議なわけです。
ドメインの所有者をWhoisで調べ、被リンク数を調べ上げ、Googleアナリティクスのデータを見ながら競合他社といかに差別化したサイト運営をしていくか、みたいな事を仕事でやっていると、胡散臭いサイトはすぐにわかるようになってきます。

きっと2000年以前から、Web関連の仕事をやってきてる人はみんなそうなんじゃないかな。
少なくともここ最近流行の「陰謀論」にハマるような人は誰もいないと思う。

ああいう手合いのサイトにはお決まりの文句があって
昨日書いた記事が何者かによって消されました。真実を追究すれば迫害されるうんぬん」みたいな煽り言葉です。
たとえば、自分がサイト管理の仕事を請け負っていくばくかのお金をもらってたとしましょう。
クライアントのWebサイトの1記事が消えました、どういう事だ?と尋ねられたとして
「・・・・・・・何者かの陰謀です」なんて答えたら、きっと即クビでしょうな。
そんな答えは許されないのよ。
全ての物事には原因がある。サーバーのログ調べたりやらなあかん事はいっぱいありますわいな。
そもそも、なんでそんな1記事だけわざわざ消すような面倒くさい事しますかね。
自分が攻撃側なら共有サーバのデータ丸ごと吹っ飛ばす方がてっとり早いけど。

そういうのを好きな人がいてる事をわかってて、そういう書き方をするのも集客のテクニックの1つ。
10年前とは違ってSNSのシェアで今は簡単に拡散が出来るのでね。
その手の記事には「海外では」という文言がならび、外国人の名前がワサワサ出てくるのが常套手段ですが、
シェアする前にまずはドメインの所有者を調べ、その記事書いてるやつの名前を検索し、記事に出てくる外国人の名前を全て検索すれば、9割は「ああなるほど」という着地点。

いつの時代もメディアとは「自分を映す鏡」。
テレビが面白くない、というのは自分がすこし成長した証拠なので、それにわざわざ文句言わんでもええと思うんですが。
向こうもプロなんで「それが一番儲かる」と思ってやってはるからね。
ネットの情報も「自分が見たいものをたぐり寄せる」わけですから、まずは自分を磨かないとあきません。

ここ最近はなーんか「俺はお前より本当の事を知ってる。俺のチンコはお前よりでっけえんだぜ!」みたいな物言いするええ大人が増えた気がしますが、そんな事をいちいち声に出して言わんでええんですけどね。
彼女、もしくは嫁さんにだけこっそり言うとけばええんですよそんな事は。

あ、僕は至って普通です。特徴もなし。多分。