またも市民プールに出かけた本日。
平日月曜日なれど夏休みに突入しているので家族連れは少ないが
小学生~中学生あたりのグループの比率が高い。
6年生前後の男子グループともなると、パワーが有り余っているせいか
監視員がピーピーと笛を吹いて怒鳴り散らしてもどこ吹く風で
ビーチボールを友人に当てるべくプール外から放り込んだり
宙返りして飛び込むなどもうやりたい放題だ。
もちろん流れ弾がこちらに飛んでくる事もある。
その際はガッシリとボールをつかんで、しばらくそのボールを
じっと見つめたまま動きを止めてみる。
まず120%の確立でグループ単位で沈黙する。
「う・・・・やべえぞあのおっさん・・・・」そんな空気が瞬時に流れ出す。
そして向こうからこちらを避けるようになる。
夏のプールで使えるちょっとしたTIPSだ。
但しその代わりに何かを失っている気がせんでもない。
娘と共に流れるプールをゆっくりと歩いていると
同じような速度で併走する中学2年あたりの男女混合グループ。
・・・・・・自分にはこんな想い出は皆無だ。
その頃はHu-Basic(SHARP X1)で一心不乱にプログラム組んでいたよ。
残酷極まりない中学時代、夏休みに男女で遊べるグループなんて選ばれた人種であって
市民権を得るどころか変わり者扱いでしかなかったパソコン趣味のデブなんて
家から出るんじゃねえ、ぐらいの扱いをされていても全くおかしくない。
ていうか間違いなく中学・高校とプールなんて一度も行った事ないんじゃないかな。
しかも、その頃ぐらいからビートルズにハマっていたので
ますます周りとはかけ離れた世界を構築していたわけですよ。
1983年。ビートルズが解散してから13年後の世界では
怒濤の第二次ブリティッシュ・インヴェイション、そしてサントラブーム。
周りでビートルズを聴いてる友達なんてほぼいなかった。
でもその時はそれでよかった。そんな世界しか知らないんだもの。
縁がないなら知らなくて済むし心も痛まないからね。ね。
と、そんな想い出が頭を駆け巡ってる中に聞こえてきた会話。
女子A「なあ。○○君って好きな子いてんの?」
男子A「いるよ」
男子B「え、マジで!誰?誰?」
女子B「えー!教えて!」
男子A「そんなん言われへんけど・・・」
女子B「けど?」
男子A「今から水中でそいつの名前叫ぶわ!」
一同「おおおおおおおお!!」
「せーの!」のかけ声で水中に潜るグループ。
水中では地上の4倍の速さで音が伝わるとの事らしい。
そうかー。水中で名前をね。
やかましいわ。
バシャッ。
一同「えーーー!わかれへんかったー!もっかーい」
・・・・なんなのこの青い感じ。これが正しい青春なの?
Syntax Errorとビートルズのモノラルテイク違いを探してたあの夏はなんだったの?
タバコを吸いに表に出た際、相棒のイケメン(棒)ギタリストに
今、こうこうこうこんな事があってとメールすると
「それテンションあがるやつや!」
は?
「え!?やりましたやりましたww」
え?
「お前、好きな人いるん」
「いるけど教えへーん」
「なんやねん!言えやー」
「いーやーじゃー」
「ほな水中で言うし」
「わかったー!!」
「まぁこの流れですわ。」
まぁこの流れですわ??
・・・・・・これからフレーズ指定は事細かくする事にします。ミリセカンド単位で。
厳しくいくよ。厳しく。ああ厳しく(´;ω;`)ブワッ。
(こんな事書いてますが実際は仲良しですw)
・・・・・・・今度、プールに行く時があったなら
水中で君の名前を叫んでみるよ。
どうせ「モガモガモガー!」にしか聞こえないだろうけどね。
いや、誰も聞いちゃいないか。
そうだ。大事なのは叫ぶことそのものなんじゃない。
それを聞いてくれる人の存在、なんだよきっと。
そんな僕の青春の集大成はこちら。
「ザ・ビートルズ楽曲データベース」
http://beatlesdata.info/
中学時代のお小遣いを海賊盤に注ぎ込んだインドア野郎の青春の残滓です。