朝起きてから選挙の投票へ小学校へ。
帰宅すると今日は予定がなくてヒマ、という長女がのたくっておりました。
んじゃどっかに出かけるかのう、と長男や妻に声かけてみると今日は家におるという事で。
もう中学2年にもなるとさすがに親父と二人で出かけるのはイヤかな、と思いつつ
「寺(京都)と湖(滋賀)どっち行きたい?」と問うてみると「琵琶湖見た事ないから湖!」とよい返事が。
へー、まだ出かけるのは大丈夫なんか、と少し安堵する親父。
学校では悲喜交々、色んな事があるようで14歳らしくナイフの様に尖る場面もあったりする最近の長女。
とりあえず新名神から京都東ICへ。
湖西道路からまず琵琶湖大橋を渡ることに。
「えー!海やんこれ!」とわかりやすい反応が返ってくる。
小さい頃に湖西道路抜けて、水晶浜まで海水浴に行ったことはあるんやが、その時は琵琶湖は見なかったって事か(笑)
昼ご飯を食べてなかったので、たらこ大好きな長女の為にリサーチしておいた「かねふくめんたいパークびわ湖」に立ち寄る。
このように明太子三昧。
「鬼盛りめんたい丼」930円。
きっと長女は食べきれないだろう、と見越して自分は焼き鯖明太おにぎりをチョイス。
そして案の定、長女には多すぎて食べきれませんでした(笑)
きっちりとお腹が膨らんだとこで、さあここからどこへ行くベと話をする。
めんたいパークは遊具などもいっぱい設置されているんだが、10年前ならともかく14歳の現在ではメシ食ったらもうそれで用済み(笑)
「んー・・・お、ここからちょっと遠いけど土倉鉱山跡があるぞ」とスマホで写真を見せる。
ハリー・ポッターシリーズにどハマりしてからアンティーク、そこから古い建物~廃墟に興味を持ち始めた長女。
彼女曰く「金閣寺より銀閣寺の方がシブい」との事で、若干の昭和ヤンキー加減が父親としては気になる。
そこは「エモい」とか言うとかんかい・・・・・
「えーーーー!これは見たい見たい!ええやん!」
「でもこっからどれぐらいかかるんかな」と経路案内を起動すると片道2時間半(笑)
現在14時過ぎてる事を考えると、現地に着く頃は暗くなり始めてるし、なによりそこから家に帰るのがしんどい。
古い物、といえば思い出したのがここから1時間ちょっとの「黒壁スクエア」。
長浜城の城下町跡で江戸時代からの建物が色んな形で再利用されており、今や滋賀県屈指の観光スポットとか。
「ここから1時間ちょっと走ったら古い城下町が残ってるとこあるけどそこ行くか?」
「なんか美味しいもんあるかな?」
「さあ。プリンとかコロッケぐらいはあるんじゃね?」
いきなりこの建物で心をわしづかみにされた長女。
「北国街道 安藤家」にお邪魔しました。
長女はこういう建物を見るとゲーム「ぼくのなつやすみ」をやりたくなるらしい(笑)
幸い、妻の実家がそれなりに歴史のある家屋だったので、旧家屋の実体験は「ばあちゃん家」として記憶にあるみたい。
それにしても立派なお家。
そして、本日は期間限定公開中の離れ「小蘭亭」をたまたま見る事が出来ました。
北大路魯山人が全面プロデュースしたというこの離れは残念ながら撮影禁止。
この旧家屋の離れ、とは思えないほどのぶっ飛んだデザインでした(笑)
きっと、当時はまことちゃんハウスぐらいの衝撃やったんちゃうかな・・・・
「ほれ。プリンあったぞ」「もちろん食べる」「よな。」
耐震がどうたらとうるさくなった昨今でここまでの建物がたくさん残ってるのがすごく貴重ですわね。
最後にたどり着いたでっかいお寺は「長浜別院大通寺」でした。
この時点で16時前。
晩飯は家でみんなで食べようぜ、って事でここから一気に高速で戻りました。
車の中で部活、勉強、恋バナ、将来などなどマシンガンのように話してくれる長女に対して、
「アドバイス求めてるんじゃねえ。ただ聞いて同意しろっつってんだ」と女性達から言われ続けた経験を活かすべく・・・
「おうそうか」「なるほどなあ」「そりゃきっついな!」「大変やなあ」の4択で家路につく。
もう立派なレディとして扱わなきゃならんのだろうなあ、と少し苦笑い。
父親としてどういう立ち位置がいいのか、なーんて事をたまに少しは考えたりします。
子供達から見ていつでもご機嫌で賑やかでうるさいオッサン、でいるのが一番いいのではないかと最近は心がけてます。
しかし、今回みたいにもはや爺さん趣味に近いものを一緒に見てくれるぐらいには大きくなったんよなあ・・と思う。
長女が興味を持ち出した趣味にたまたま合致したのかもしれんのやけど、こういう休日の過ごし方ならいくらでも考えれる。
じゃ、今度はその「シブい」銀閣寺を見に行こう。
哲学の道を歩いて南禅寺、ってなルートやね。
「ふーん、で、誰と行ったん?」とか聞かれないようにさりげなく。