我が家はけっこうなAmazonヘビーユーザーだとは思いますので
Amazonプライムには早い内から会員登録しております。

そして2015年9月24日に突如始まった「Amazonプライムビデオ」。

速報:Amazonプライム会員向け動画見放題『プライム・ビデオ』サービスがスタート
http://japanese.engadget.com/2015/09/23/amazon/

我が家のテレビ、SONY BRAVIA KDL-40W600Bは偶然にも
このプライムビデオのアプリに対応しておりまして、
リビングで「日本昔ばなし」の再生機と化しております(笑)
他の有料サービスに比べて扱う本数は若干少ないものの、
そんなに映画などを頻繁に見るわけではないし、元々は送料免除のお急ぎ便目当ての
プライム会員にこういう特典が加わったのなら得だよな、という程度の認識。
なので、未だにこのプライムで映画を1本も見ておりません(笑)

そういえばこのサービスが始まった同じ時期ぐらいに
行きつけのレンタル店の営業時間が25時までが22時までになってしまいました。
もしかしたらレンタル店というのもどんどん淘汰されていくのかも知れません。
リッピ・・・・おっとこの話はここまでだ。

で、今度はいきなり始まったのが「Amazonプライムミュージック」。
これは音楽聞き放題のサービスで、GoogleやAppleなども展開している新形態のビジネス。
「へええ!」と思ってアプリを早速ダウンロードしてみました。

なによりいいなあ、と思ったのがこのプライムが提供しているプレイリスト郡です。

amazonprime

色んなジャンル、そしてシチュエーションに合わせたプレイリストを提供してくれてるし
これを選んで聴きながら「おっ」と思った曲は曲名もアーティストもすぐにわかるし
なにより気に入ったらすぐにAmazonで購入出来るのがいいですね。
「カフェ・ボッサ」とか「勉強がはかどるジャズ」なんてのもありまして、
「のんびりカントリーミュージック」にはアン・マレーなんかも入ってるのがニクいです(笑)

意外だなと思ったのがアプリにSNS連携要素が少しもなかった事、ですかね。
アプリからTweetやFacebookに投稿とか出来ればもっと広がりそうなもんですが。

しかし、こういうご時世になってくると自分もバンドマンの端くれ。
音楽という物をマネタイズするのには本当に今までの概念を切り捨てないと
この先キツいかもしれないなあ、という思いもあります。

たまたまこの間見つけたドリカムのベーシスト中村氏のインタビューがすごく印象的でした。

ドリカム・中村正人が語る音楽ビジネス
http://www.oricon.co.jp/news/2062289/full/

みなさんお感じになっている通り、音楽業界はもはや奇跡を期待してはいられません。
出荷ベースで100万枚に届きそうなこのベストアルバムは奇跡のようにも見えますが、それも昨年から今年にかけてのカバーアルバム2作や、ユニバーサルミュージックのスタッフの方々との連携など、丹念な仕込みをしてきたからこそでもあるんです。

正直言って、当社はここ数年、CDビジネスだけで言えば利益は出ていません。これはほとんどのレーベルの、多くのアーティストに当てはまることですが、現在の複製権ビジネスというのは、利益なしで音源をお配りしているのと同じ状態。それでも我々は音楽を作り続けていかなければなりません。

特にドリカムのような、音楽業界が潤っていた時代にキャリアを積ませていただいたアーティストには、音楽文化を支えているプロの方々の仕事を絶えさせない義務もあると思っています。だからこそ我々は、音楽ソフトを制作し続けるための原資をいかに得るかという点をもっと考えていかなければならないんですよ。

音楽で食べていこう、という人達はこの先こういう視点を持たないと
厳しいんだろうなというのをひしひしと感じる文章です。

いい物さえ作ればあとは誰かが売ってくれる、なんて時代ではないという事でしょうね。
でも、それこそが本来の「仕事」という形なのであって、
プロを目指すと言う事の本来の意味なんじゃないかなと思いました。

少なくとも業界の衰退やJASRACがどうのって文句を言っているだけの人達よりは
ちゃんと実績を出している人の言葉としての重みがありますね。