ブログというモンが出てきて、Mixiが出てきて、そしてTwitter、Facebookと。
時代の流れと共に情報の発信ツールは色々と様変わりしますね。

特にTwitter以降の「ソーシャル・メディア」の言葉の洪水には
なんとなく引いてしまうほどの勢いを感じますね。
未だにうさんくさい「ビジネス・セミナー」なるものがあちこちで開催されて
それを横目に見ながら、ちょっとばかり苦笑いな日々です。

正直あないなモンにゼニ払って行く人の気がしれんのですけどねえ。
もちろん内容や講師陣によっては価値があるとは思いますけども。
検索したり本を読めば、概要ぐらいは理解できそうなもんなんですけども。

僕自身も色んな本を読んで、ふむふむと頭ではなんとなく理解していたけども
やっぱりこういうのは肌で感じないとわからないものです。

僕はプロフィールにも書いてある様にたまにギタリストになります。
ホテルの宴会場とかで企業レセプションで演奏したりとかのお仕事もあります。

そんなある日の朝。お仕事に向かう日の事。
モバツイでなにげなく「ヒルトン大阪の搬入口ってどこだっけな・・・」とつぶやきました。

すると。

「基本的に当社の搬入口は、当社南側に隣接している
「大阪駅前第一ビル」との間の車路を入って頂きますと左側にございます。 
万が一、分かり難いような場合がございましたらホテル正面玄関へ
お越し頂き係にお声掛け下さいませ。ご案内させて頂きます。 ヒルトン大阪 嶋田」
http://twitter.com/#!/hiltonosakaconc/status/2172721144270848
とフォローもしていないヒルトン大阪のアカウントから返事が届いたのだ。

これには鳥肌が立つほど感動しました。
ブログ、Mixiのレスポンスを圧倒的に抜き去るそのスピード。
Twitterの中に流れる「ヒルトン大阪」という文字を拾ってレスを返す。
だってねえ、これっていわば独り言ですやん。

こんな事されちゃうとね。こっちのハードルあがっちゃうのw
ある日、他のホテルで同じような仕事あった時に、
予めそこのホテルがTwitterアカウント持ってる事まで調べて同じように
「搬入口どこだっけな」とつぶやいたのですが、ノーリアクション。

こうなるとね。「ああ、やっぱりヒルトンさんってすごいな」って思いますやん。
他の人が気づいてないのにヒルトンさんは気づくんだな、って株急上昇ですやん。

今まで誰もこんな事してなかったはずなのよ、ブログ時代は。

この経験、まさにスペシャルなエクスペリエンスをフィールしちゃうとですよ。
もうがっちり頭に残っちゃいますやん。HILTON OSAKAの文字が。
しかも立場的には、お客じゃないんです。
いわばその日は演奏者という「出入り業者」ですからねえ。

経験のハードルがあがると、人間それより下では満足できないものなんですね。
そして、Twitterを通じてその人の人柄やサービス精神を感じ取れる。
しかもお互い、顔を知らないままなんですから、これはもうすごいですわ。

僕にとってのソーシャルメディアな経験は、これがベスト。
いつか・・・・うん、いつか・・・・・・
お客としてヒルトン大阪に泊まりに行くんだ・・・・・w

せめてバラとワインをグラスに注いで
キングサイズのベッドでウィンクするのさ。