ダブル小学生の親として初めて迎えた夏休み。
ああ、なるほど。めっちゃハード。昼飯のネタだけでもハーデストデイズをクリアしたのもつかの間。
今度は妻が重度の貧血で急遽入院、という流れになったセプテンバー。
基本的に自分が夜に家にいないパターンが多い我が家にとって、色んな事が綱渡り。
結局はいつも仲良くして頂いてるママ友さんの助けもあってなんとか乗り切る事が出来ました。
そして、何十万分の1というリスクがある輸血という治療を選択して、無事に妻は退院。
ほぼ1週間のほぼワンオペ生活は色んな事を知った日々となりました。
21時頃に子供達を寝かしつけるために一緒に寝室で寝転がる。
理想の流れとしては数分で子供達が寝てくれて、それからムクリと起き上がって雑用を片づける事なのだけれども、ダメ親父は子供らより先に眠りに落ちるというパターン。
ふっと目覚めると時計の針が揃って天を指さす時刻。
「イビキがうるせえ」と子供達はそれぞれ自分の持ち場(ベッド)に避難している始末。
そこから洗濯などなど家事を片づけるともう深夜3時とかになるので「こりゃ今から寝たらアカンわ」と朝まで起きる。
朝メシを作って子供達を送り出してから倒れ込むように仮眠しておく、という繰り返し。
結局、子供達が寝てるかいない間じゃないと仕事は前に進めにくい事を知りました。
いくらしっかりしてきた、とは言えまだ9才の長女はやっぱり心細い時もあったみたいで密かに泣いてた時もあったとか。
それをこっそりと「ナイショやけどこの間泣いてたよ」と教えてくれる6才長男のイケメンデリカシー。
きっと自分なら「この前泣いてたらしいやんけ~」と全員の前で言いかねない。
昭和の香りを残すハラスメント体質は継承されてないようで安心なのだけれども。
そんな本日、夕立の後に綺麗な虹が出ておりました。嵐はいずれ過ぎ去って虹が出る時もある。
子供達と一緒に寝転がって見上げた寝室の天井。
普段は別の部屋で寝ているので見ることがなかった風景。
ふっと自分が子供の頃に見上げた天井を思い出す。
同じ目線で毎日、自分の子供達はこうして天井を見ながら眠りについているんだなと。
自分が子供の頃は「与えられた風景」であって、今は子供達に「与えている風景」になる。
当たり前に時を経て継承され、入れ替わる立場。
それを深く考えると「こんな風景でいいのだろうか」という自問自答も出てきたりして自己嫌悪に陥る。
与える立場というのは深く、そして重い。
そんな事をほんの一瞬考えた後に、子供達より先に眠りに落ち、高らかなイビキをかくフザケたオヤジ。
我が家のパーティー定番であるフリー手巻き寿司が本日の夕食。
思い返すと長女が2才ぐらいの時からこれはずっと続いている。
今日はいわゆる退院祝いって事になるのですが、これも「風景」として思い出してくれるのであれば幸いである。
それが彼らにとって「嵐」だったのか「虹」だったのかは自分では判断のしようがないけども。