3年毎に受講義務がある危険物取扱者保安講習の時期がやってまいりました。
前回は確か堺市の会場やったので、今回は近場のどこかで行けたらええなあと思ってたんですが、コロナ禍などもあったせいなのか日程の発表が例年より遅かったのでした。
一番近い茨木市の会場はあっという間にソールドアウト。
唯一取れたのが難波のホテルモントレ グラスミア大阪。
難波っちゅうのはまあまあ微妙な距離なんですが、前回の堺市よりはマシか・・と納得する事に。

このホテルが入っているビルのコインパーキングは難波周辺にしては上限1200円と比較的安め。
以前、この近辺で演奏があった時に使ったので覚えていたんですが、講習の会場が同じビルならもう車で行くべえ、と。

毎回お馴染みのこのテキスト本をもらって会場に入ると、なんと今回は机なしの椅子のみ。
これは今までで初めてやったんじゃなかろうか。
筆記用具も持ってこい、みたいな話やったような記憶がありますが、これもコロナ禍でなんぞ方針が変わったのかも知れません。

いざ、講習開始すると案の定スピーカーはもはやおじいちゃん的な人で、音響も会場に見合ってない出力。
何をしゃべってんのか全然聞き取れんわけです。
たまーに「ああ、なんかギャグ挟んで場を和ませようとしてんなあ」みたいな空気を感じるんですが、そもそも何を言うてるのかわからんので総スベリ。

もちろんそんな講習が続くと誰も興味なんて失いますわね。
会場の半分ぐらいは目を閉じて眠り出す、という光景になってくる想定通りの展開に。
職員さんも「起きろ!」と言うことはしないので、それを無視してフガフガと伝わらないトークを続けておりました。

自分はもう前の人が何を言うてるのかわからんので、このテキストを読むという作業に徹しておりました。
大枠はそんなに変わってないものの、やはりあの京都アニメーションや北新地ビル放火殺人事件についての記述が増えてました。
どちらの事件もガソリンスタンドでガソリンを入手しているからなんですが、今では携行缶で買う場合は身元確認が必須になってます。
この二つの事件ではどちらも従業員が対応してのガソリン販売だった事がわかってますが、そもそも帯電してる可能性のある普通の服で携行缶にガソリン入れて持って帰るとか危なすぎるんよね・・・・
発電機などへの需要があるせいか、携行缶での対人販売そのものを禁止できない背景があるみたいですが、これはもうスパッと禁止にした方がええと思うんですが。

フガフガというトークのまま講習は続き、会場の半分以上は爆睡という状況は悪化していくばかり。
これが保安講習なのか、というのに半ば呆れてまうんですが、これはきっとイベント開催側がダレとるせいなんでしょう。
危険物取扱者の保安講習に来るような人達は9割はおっさんなので、スピーカーを壇蜜さんみたいなちょいと憂いのある女性にすれば効果抜群ですわ。
そして「この場合・・・・前から3番目の赤いシャツの方・・どうなると思いますか?」って指名イベントを盛り込めばいいのよ。
受講してる女性はもしかすると気分悪いかもしれませんが、保安講習としてのレベルはアップするはず。
・・・・・って、これも今の世の中ではセクハラになってまいそうです。

講習は16時過ぎに終わり、すぐに車に戻って帰路へ。
帰り道はそのまま四つ橋筋を北上。
高校出てすぐに正社員として働いてた靱公園前のガソリンスタンドを通り過ぎ、北新地にて信号にひっかかる。
ふと窓の外を見てみれば・・・・

あの忌まわしい火災があったビルの前でした。
危険物取扱者としては身が引き締まる想いです。