「土曜の午後、仕事で車を走らせていた。
ラジオに流れるRhythm&Blues、昔よく口ずさんだメロディー」
カーステから流れる「Wild Hearts」を聞きながらゴキゲンに山陽道を姫路に向かう。
佐野元春氏が1986年に出した「Café Bohemia」はあの頃本当によく聞いた。
そして2006年に出た、いわゆる「20thアニバーサリー物」の
「The Essential Café Bohemia」は2枚組で、未CD化だった各種12インチミックスや
三枚連続で出したシングルのカップリング曲、
カセットブック「エレクトリック・ガーデン#2」に収録されてたトラック、
そして新録の「虹を追いかけて」などを詰め込んだ超豪華仕様。
残念なのは3曲のシングルミックス違いが収録されてない事ぐらいで、
このアルバムの発売が決まった時は、声を上げて喜んだもんである。
漠然と「なんか大人やなあ」と思いながら聴いていた15歳の頃から
数十年の時を経て、実際に土曜の午後に仕事で車を走らせながら聞くと
なんかとてもくすぐったいような気分になってしまう。
全ての「何故」にいつでも答えを求めてたあの頃
いつか自由になれる日をあてもなく夢見てたfrom「Wild Hearts~冒険者たち」
こんな気持ちは今も続いたまんまだし、自由という物に対して
未だ漠然とした捉え方しか出来てないせいなのかも知れません。
さて、生きていれば腹が減るわけで、しかも今から演奏って事で
なんぞ食っておかなければマズイと思い、休憩がてら権現湖PAに立ち寄る。
そこで見つけたのが「かつめし」というもの。
兵庫県加古川市の名物料理・ご当地グルメらしい。
ぱっと見てカツカレーに見えてしまうけども、ソースはドミグラスソースのような味。
元々は「箸で食べられる洋食」がコンセプトで作られたメニューらしく
地元でスプーンで食べる人は少ないそうだけど、知らなかったのでスプーンが写真に(笑)
ご飯、ドミグラス、そしてカツ、味噌汁というけっこう極端な組み合わせの味に
なかなか慣れるのは難しいかなーと思いながら食べてました。
個人的な感想としては、カツカレーやカツ丼を蹴ってまでこっちを食べる事は
もうないような気がします。はい。
楽しく演奏を終えた深夜の帰り道。
またも「The Essential Café Bohemia」を聞きながらゆっくりと国道372号を走る。
人は誰れでも虹が消えるにつれて
そのきれいな心失いそうになる
冬の雨にぬれたあてのないこの世界で
どうにかまともに明日も歩き続けさせてほしいみせかけの輝きはいつかさびていく
できることだけを続けていくだけさfrom「虹を追いかけて」
願いと誓い。
この年齢になって初めて意味がわかったような気がしました。