なんとも気持ち悪い展開になってきた倉敷女児誘拐事件。
それに関してのテレビでのある漫画家の発言がちょいと話題になっております。
TVで「幼女と男性は声掛け対象」
http://news.livedoor.com/article/detail/9064739/
倉田氏は、女児の誘拐事件が最近、続いていることについてコメントを求められると、街中に防犯ビデオの数を増やしたり、大人が「生きたカメラ」となって不審者に目を光らせるべきではないかと指摘した。
さらに、小さい女の子と成人男性の組み合わせを路上で見かけた時には、通り過ぎるのではなく、2人がどういう関係なのか、何が起こっているのか注視した方が良いと発言。
倉田氏は「時には声かけをする、『もしもしどうかしましたか?』って。お父さんだということだったら、『失礼しました』っていうだけの話ですから」とし、 「私たちは機械とは違って選別できるじゃないですか。小さい女の子と成人男性という組み合わせは、ちょっと通り過ぎるだけじゃ済まないようにしましょう」 と視聴者に呼びかけた。
倉田真由美氏は「だめんず・うぉ〜か〜」などを描いている漫画家で、
かなり民主党と近い所にいる人物。NHKの経営委員だった時期も。
これに対して同業者の漫画家である須賀原洋行氏が以下の様なツイートをしていた。
男性社会の裏には女性社会がある。平日に子供と公園に行くと不審者に見られる。公園デビューどころか不審者デビュー。デパート等の男子トイレにオムツ替えコーナーはなく、ほ乳瓶にミルク作って持っていっても母親用授乳コーナーしかない。授業参観に行くと先生が「お母さん方は〜」などと言う。(続
— 須賀原洋行 講談社まんが学術文庫フッサール『現象学の理念』カミュ『異邦人』カフカ『変身』発売中 (@tebasakitoriri) July 21, 2014
続)これを男性差別と言うつもりはない。だって今まで育児は女性中心の文化だったのだから。これまでの社会通念をいきなりぶち壊して「すぐ平等にしろ」と言うのは一種の暴力だ。だが、こんな状況なのに女性側が「共稼ぎなら夫の家事育児は当たり前」「家事育児で妻にダメ出しされて当然」などと(続
— 須賀原洋行 講談社まんが学術文庫フッサール『現象学の理念』カミュ『異邦人』カフカ『変身』発売中 (@tebasakitoriri) July 21, 2014
続)言うのもえらく横暴だなと思う。ましてや某女性漫画家が奨励するように「成人男性と女の子を見たら声をかけよう」とか、さらには「カメラに撮ろう」を市民がやるようになったら、男達は怖くて育児を敬遠するようになるんじゃないかな。
— 須賀原洋行 講談社まんが学術文庫フッサール『現象学の理念』カミュ『異邦人』カフカ『変身』発売中 (@tebasakitoriri) July 21, 2014
これは本当にその通りで、色んな価値観が変わりつつあるが故でのジレンマなのではと。
今回の事件は確かに気持ち悪さが前面に出ているのには間違いないのですけども
だからといって全てを一括りにされちゃあ、あまりにも乱暴すぎる気がしますわね。
自分自身も娘を連れて買い物に出かけたりする事も多いのだけども
世の中で言われてる「イクメン」だなんだという言葉なんて、
実際の世間では何一つ機能していない事は明白だったり。
たとえば、子供用品を扱っている「アカチャンホンポ」でオムツを替えなきゃならない
という事態に遭遇したことがあるのだけれど、ベビーコーナーは男性立ち入り禁止だったし
男性トイレにはオムツ替え台は備え付けられていなかった。
そうなると男性用トイレの個室内で娘のオムツを替えるしか方法がなかったんですわね。
他人の目からしたら立派な不審者になっちまいますよ、これでは。
こんな事態に遭遇してしまうと、また同じ事態に陥った時
「男性ってここに入っていっていいのだろうか」と躊躇してしまう事が何度もありました。
世の中の流れが本当に「イクメン」などという言葉の方に向かっているのならば
これから新しく建設されるショッピングモールなどには
男性女性が気兼ねなく育児施設・設備を使えるようになってないとダメなはず。
でも僕自身はまるで期待なんてしていませんけどね。
だからイクメンなどという言葉には嫌悪感すら覚えます。
言葉だけ垂れ流すのには誰の責任も伴いませんからな。
ただの言うたもん勝ちじゃないですかあんなもんは。
今まで担ってきた性別という役割を根本から崩して切り替えていくのは容易ではないけれど
「そんなもん手の空いた者がやればいいやん」という気軽さと、
それを実践できる社会基盤がはやく充実する事を心から願います。