ハナモゲラボ / 試行錯誤の実験人生

日々、PCや各種デバイス、楽器等に翻弄されながら電脳の森をさまよう男の日常と様々な実験をさらりと記しております。

最後の優しさを見せてくれた相棒はもう動かない

January 17 2013

先日、手放す事に決めた7年半を共にした愛車RVR。

朝方に仕事を終え、まだ暗い街を走りぬけて
僕の家に続く長い長い一本道(上り坂だ)を登っている時に事件は起こった。

「バン!」という鈍い音と共に点灯する警告灯。
そして急激に重くなるパワーステアリング。
家まであと数十メートルでの出来事。

ヒイコラと両手でハンドルを回しながら駐車場に車を入れてエンジンを止め
ボンネットを開けてエンジンベルトを見てみると、見事にベルトが外れていた。
切れているわけではなく、外れているのは恐らくウォーターポンプの周りの何かが
折れたりしたんだろう。

確定した事実は相棒はもうここから動けない、という事。

車がないと事実上生活する事が困難になるこの地域、とりあえず車を確保せねばならぬ。
とりあえず、風呂に入って頭の中を一生懸命整理する。
何をして何をすべきでないか、この数日間の予定をクリアできるのかどうか。

8時になった時点で近所のレンタカー屋に電話を入れてみるも
今すぐ、しかも長期のレンタルできる車はない、との事。
諦めるわけにはいかないので、片っ端から検索してコールする。
まさにインターネッツの申し子。Googleアドワーズに金払ってる人にとっては
まさに金を絞り落とすかの行動に等しい。

ようやく長期レンタルできる手頃な車が見つかった。
しかしそのレンタカー屋は東大阪市だった。ここからはかなりの距離。
仕方がないので16時に東大阪まで行く事にして、すこし眠った。

14時。バスに乗って電車を乗り継いでいる間に色々考える。
あのベルト外れがもし、仕事に行く最中に起こっていたら・・・
もし家族が乗っている時の高速道路上だったなら・・・・・
夜明け前の帰り道、しかも家の数十メートル前まで相棒は耐えてくれたのか、と
考えたらなんか涙が出そうになった。

「あー、もう無理。ごめんね。あと数メートルで家だしもういいだろ。先に行くわ。」

16時。相棒より2回りは小さいであろう軽自動車を運転しながら思う。
あれは相棒の最後の優しさだったのかも知れない、と。
つくづく自分は恵まれている。
勝手にそう思わせてもらうのは、かなり身勝手なのかも知れないけど
結果的に僕自身も誰も傷つかなかったのだから。

17時。家に帰り着いた。
家への階段をあがる時、ちらりと駐車スペースに視線を向ける。

最後の優しさを見せてくれた相棒はもう動かない。

哀しいけれどそれが今の事実なのだ。

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