この間、夜中に自分のギターアンプを車に積み込もうと
えっさほいさと暗闇の中を両手にアンプを抱えて歩いていた。
「あ、もうすぐ後部ハッチだ」と気を抜いた刹那、車止めに躓いてしまう。

アンプを地面に激突させるわけにはいかない。
左側に傾いていく自分の体を意識しながらそう考えていたのだが
左手の親指を車の後部にあるコンクリート壁に強打。

ちっぽけな音楽家魂で機材を守りきったものの・・・・
左手親指からは鮮血がしたたり落ちていました。
見事に皮はえぐれ、なんか白いものも見えてました。

しかし今は夜中、病院も薬局も開いていない。

えらいこっちゃ、と家に飛び帰りネットで「切り傷 処置」と検索して見つけたのはこのページ。
擦り傷切り傷の治療方法、絆創膏の選び方

そこには今までの僕の常識にはない事が書かれてあったのでした。
「消毒するな!」「乾燥させるな!」
と、アカチン、ヨーチン、オキシドール、アクリノールの昭和世代の自分には驚きの内容。
オキシドールで消毒する際にアワがいっぱい出たら男の証
と思ってたぐらいですから、まさか

大きめの傷は市販のラップで応急処置。傷口は乾かさないで。

などという処置があるとは思わないじゃないですか。

その日は一生懸命、水道水で洗ってサランラップ巻いて寝ました。
そして翌日薬局にここで紹介されてた「バンドエイド キズパワーパッド(指用)」を買ったのです。
http://www.jnj.co.jp/consumer/bandaid/products/medicaltools/yubi.html

さすがにその日の演奏は激痛を伴いましたが
この新しいバンドエイドの使用感たるもの、すごいものがありました。
一切空気や水を通さず、体液をジェル状に固めて自然治癒力に任せる、という方式。

で、このままこのキズは治ると思ったのですが・・・・

4日目ぐらいに起きたらそりゃもう激痛なわけですよ。
右手の1.5倍の太さぐらいになっとるし。
朝食の卵も割れないぐらいの痛みがずっと続くのです。
そういえばバンドエイド張り替えた時に液が黄色くなってたし・・・
(※説明書には黄色い液が出たらすぐに使用をやめて医者に行け、と書いてあった)

もしかして骨にも異常があるんかなあ、と思い素直に医者に行きました。

レントゲンの結果骨には異常なし。
で、センセにこのキズパワーパッドの事を聞くと・・・

「あー、これなあ。シロウトには使い方が難しいんやー(原文ママ)」
「キズの種類によっては逆効果なんや。兄ちゃんの場合は完全に逆効果やったな」
「ばい菌にとってはこの商品は最適な繁殖環境やからな」

はあ。

「ま、使うなとは言わんけど、まずはプロに見せにこんとな!」

すいません。。。

というわけで結局、従来の消毒液、そして空気のよく通る包帯巻いてます。

しかし、このキズパワーパッドはこれからも使いたいと思っております。
ちゃんとお医者に行ってからね。

でもよく考えたら守るべきなのは機材より指よな。
お金出せばアンプなんていつでも買えるわけだから。

治さなければならないのは指よりもこのビンボ体質なのかも知れませんね。