今日はとあるパーティーでの演奏。
会場はほんの少し前、クライアントだった事のあるお店。
数年前はここにガッツリと関わって仕事をしてたのだけれど
今では店名だけが残り、責任者からスタッフから全て変わってしまっている。
色々とトラブルがあった後に今ではすっかりここからは撤退してしまったのである。

演奏の仕事でたまたま会場がここだった、というシチュエーションで出向くと
エントランスがまるで違う店のような雰囲気になっていた。
お店に入って突っ切ると鴨川を望めるテラスに出れる。

2014-12-06-16.57.50

このお店がオープンする際には夜を徹してここで作業したりとかしてたけど
誰も彼もに夢と希望が溢れていて活気に満ちあふれていたような想い出がある。
しかし、自分もそれなりの経験と年齢を重ねているから
色んなお店が開いては消えていくのを見てきただけに「こりゃダメかな」という
パターンもなんとなくわかってしまうのですよ。

スタッフの表情や事務所に貼られている様々な所からの通達、その他エトセトラ。
現実という重苦しいものが夢や希望を押しつぶしていくあの空気。
あれだけレスポンスがよかった連絡も全然つかなくなっていく状況の変化。
そして訪れる幕切れ。もう何度も見てきただけにそれに慣れてしまった自分。

そんな事を考えながらまだなんとか踏みとどまれてる自分に少しだけ感謝する。
暮れゆく京都の空と三条大橋。
ここからの景色だけはあの時とほぼ変わっていない。

そういう変わらない確かな存在になれるのかどうかはまだわからないけれども
気持ちと行動は常に前に向けておきたいな、と再確認したのでした。

この日の気温は3℃。
いよいよ本格的な冬の到来です。