仕事帰りの車の中での色んな話。
ある女性が言った言葉の重みに「すごいなあ」と思った。
「子供はね、『自分の食い扶持を持って生まれてくる』って言うから大丈夫なのよ。」
僕はこの言葉を今まで全く聞いた事がなかったのだけれど
その女性が口にした、という事もあってすごく納得してしまった。
彼女にはたった一人で3人の子供を育て上げた実績があるからだ。
ようやく3年ほど前に人の親になった自分は彼女からしたらまだまだひよっこ。
確かに経済的な事についてもものすごく心配した時期もあったし
曲がりなりにも3年もの間、なんとかやってこれたという自分なりのちっぽけな経験もある。
だからこそ「なるほどなあ」と思ってしまったのだ。
今、二人のチビに翻弄されている我々夫婦から見れば
たった一人での奮闘、というのは想像も出来ない。
嫁さんと話をしても「いったいどうやって来たんだろう?」という言葉しか出てこない。
これから先「育て上げる」というのがいつの事かまだわからないままなのだけれど
子どもたちによって押し上げられる、という事もあるに違いないと思えるようになった。
もちろん、この言葉にすがるわけにはいかないけどね。
生活というものに真剣に向き合う事を常に心がけていかないと。
佐野元春は「情けない週末」で「生活といううすのろ」と歌ったけれども
毎日うすのろどころか、木村健悟ばりの「イナズマ」である(笑)
そんな毎日だけれども、我々夫婦にとってそれが極上の楽しみである事が
ずっと続けばいいな、と思いました。
いつも言ってる事だけれど
「すべての男は女性から生まれる」わけですから勝てるわけがないのよね。
男は簡単に世捨て人になれるけど、女性は紙一重で留まれる強さがあるし。