学校給食に触れるのは自分が小学生だった34年前以来。
果たしてどんな風に今はなってんのかいね?と思ってたら、たまたま給食試食会が開かれるって事で参加してきました。

想定はしておりましたが、たった一人の男性参加(笑)
サッカーで言うなら完全なるアウェイ。
WW2で言うならベルリン陥落後から終戦までの旧日本軍のような心境でしたが、自分も料理が趣味なだけになかなか興味深く現在の学校給食の状況を聞けました。

まずは本日のメニューを。

  • 鶏とウズラ卵のさっぱり煮
  • 若竹汁
  • ごはん
  • 味付け海苔
  • 牛乳

まず、自分らの時代は米飯給食が始まったのが確か小学5年の頃。
その時は月1回で、少し黒ずんだバッサバサの米だったのをよーく覚えてますが
今では週3回(火、木、金)及び第二、第四月曜日が米飯給食となっている様子。
しかも、年間6割は地元茨木市産の米を使用しているそうな。
炊飯は給食室ではなく、指定業者が炊飯したものを給食室に納入する形になってます。
そして茨木市は全校共通メニューの各校単独調理方式。

メインの「鶏とウズラ卵のさっぱり煮」ですが、もも肉なのに火が通り過ぎてバッサバサでした(笑)
これは給食自体が加熱調理が原則という事、そして大鍋で作る工程なのでもう仕方ないのかも知れません。
化学調味料も茨木市は使用していないとの事で、今回のメニューも醤油・砂糖・ニンニクでの味付けでした。
ただ、やっぱり色合いが悪いなあ、という印象がありますね。
ここに例えば枝豆や絹さや、ブロッコリーなどで緑色のものを加えると良いかな、と。
・・・・・それもやっぱり大鍋では火が通り過ぎて色が悪くなるかあ・・・

若竹汁はこのシーズン(筍が旬)にたった1度だけ出てくるメニューとの事。
へえ、と思ったのがきっちり昆布と削り節でダシを取ってあった事でした。
いつかの記事でダシを普段から取ってるのは2割しかいなかった、という事を書きましたが
茨木市はこの辺りをきっちりと子供達に教えていく方針なのに感心しました。
ただ、やっぱり三つ葉が加熱しすぎててですね、色が(笑)

昨年度から全校にスチームコンベクションオーブンも設置されたとの事で
なかなか気合い入ってるやん、というのが自分の印象でした。
シチューやカレーのルーもちゃんと小麦粉とバターから作ってるそうで
アレルギー対策には米粉を使用しているという徹底ぶりで
これならなんの文句もなく、お任せできるかなあという感じですね。

でも、やっぱり馴染めないのが米飯給食に牛乳、というアンバランスさですな。
牛乳に関してはオカルトめいた話もたくさん聞きますし、
そういう視点からとやかく言うつもりはありません。
ああいうのは何が正解かなんて、ずっとわからんのですよきっと(笑)
しかし、カルシウムを補うという名目上、牛乳は一番手っ取り早いんでしょうね。
久しぶりに飲んだ瓶の牛乳はそれなりにおいしかったです。
ただ、もちろん低温殺菌牛乳ではありませんでしたが(笑)

2年前でしたか。完全米飯給食を実施している新潟県三条市で
「給食から牛乳撤廃」というニュースが流れた事がありましたが
今では「ドリンクタイム」という時間を設けて、結局牛乳は飲んでいるそうです。
もちろん今ではアレルギー対策も昔とは違って積極的ですし色んな問題はあるでしょうけども、やっぱり給食ってのは子供らの楽しみであって欲しいもんです。
それをちゃんと真剣に取り組んでくれてるんだな、というのがわかっただけでも今日の試食会には参加した意義がありましたね。

実際に娘に「今日の給食どうやった?」と聞いてみたら「うーん・・」と歯切れ悪かったですけど(笑)