今年の2月に乗り換えた段階では「12月まで車検付」の我が愛車ZRR70。
元々はレンタカー運用されてた個体だったんで1年車検やったとの事。

乗換 ― グッバイAZR60G、ハローDBA-ZRR70W

そして車検の時期が近づいてきました。
目に見える不具合もないし、まだ車検通してから1年も経ってへんし車検通すぐらい整備なしでもいけるんちゃうんと、前からやってみたかったユーザー車検にトライする事にしました。

準備編

まずはネットで予約を取る

自動車検査インターネット予約システムというサイトがあるので、そこでアカウントを取得。
管轄の陸運局に予約を取る。
ユーザー車検の場合、予約なしの飛び込みは出来ないらしい。
自分の場合は寝屋川にある陸運局が管轄。

予約の際は車検証に記載されているQRコードを読み取る必要があるために、スマホからの方がスムース。

そういえば車の名義変更で一度寝屋川の陸運局に行った事があったな・・・・
車検証見ながら、同じ様な書類を何枚も書かされたのを覚えています。
今回もきっと、同じ様な感じで色んなモン書かんとあかんのやろなあ、と。

手続 ― 流れまくった二日間の旅

目に見えるアカン所を治しておく

ランプ類は全部チェックされる、という事なんでとりあえず確認。
左側ライセンス灯の接触が悪いのか、コンコンと叩くと点灯するという何とも不安定な挙動をしてたのでLEDランプに交換する。

ZRR70Wヴォクシーはライセンス灯を交換するのにバックドアの内張を剥がさないと交換出来ない、というのを前から知ってたので迷う事なくLEDに交換。
こんな作業、電球切れる度にやってられませんしね。
交換後は叩こうが何しようが無事に点灯しっぱなしになったので安堵。

ガラス類の割れやエンジンルーム内のチェックもざっと点検。
普段からオイル交換などは自分でやってるのでこの辺のチェックも特に問題なし。
ブーツ類も目視でチェックしたけどもほんの11ヶ月前に車検に通ってる車体なのでキレイなもんでした。

よし。これで後は検査当日を迎えるのみ。

実践編~前準備

初心者なもんでまずはテスター屋さんを利用する

慣れていればいきなり検査レーンに突入すればいいんですが、なんせ初めてなもんで。
なんぞ練習出来て、なおかつチェックしてくれるようなとこねえかなと思ってたらあるもんですな。
大阪運輸支局のすぐ近くには数軒の「テスター屋」さんがあって、今回は寝屋川テストセンターさんでテストしてもらう事にしました。

車を乗り入れるとお兄さんが出てきたので正直に「初めてユーザー車検受けるのでご指導お願いします」と告げる。
いいですよー、とチェック開始。
40kmまでアクセルを踏んで、越えた所でパッシングというのがなかなか難しくて3回ぐらいやり直す。。。
フロントライトのチェックを終えた所で、右側のロービームの光量が少し足りないという事を指摘される。
「来年の8月まではロービームがダメでもハイビームでクリアすればOKですが、次の車検までには対策しなきゃダメ」との事。
光軸の調整もこちらから何も言わずにやってくれはりました。

下回り、排ガス関連は何の問題もないというお墨付きを頂いたので、ちょっと一安心。
この時に頭をよぎったのは高校入試の本番前に何度か受けに行った五木の模擬テストでした(笑)
本番前の経験、そしてアドバイス、簡単な光軸の調整含めて3500円。時間は10分程度。
これは利用すべき施設だよなあ、と心から感謝しました。
きっと次回も利用すると思います。

大阪運輸支局にてまずは受付

寝屋川テストセンターからすぐの場所にある大阪運輸支局に移動。
ああ、ここやここや。来た事あるわー・・・とちょいとノスタルジック。

さてと・・・・どこに行けばいいんかね・・・

大阪運輸支局には主要な建物が「A」「C」という二つに分かれており、まずはA棟の9番窓口で受け付けをするとの事。

A棟9番窓口の受付

窓口の横にはこんな機械が置いてありました。
読んでみると予約がしてあれば、車検証のQRコードを読み取ると車体番号、名前などが全て記載された用紙がプリントアウトされるとのこと。
また何度も同じ様な書類何枚も書かされるんかい・・・と思ってただけにこの簡素化には驚きでした。

  • 自動車検査表(この用紙を検査レーンにて使用する)
  • OCR申請書(継続検査で予約を取ってるのでそれに応じた用紙が印刷される)
  • 重量税納付書

ある程度の情報がすでに記入済みだったので、何かをここで記入するていう事はほとんどありませんでした。

ここでの受付はこれで終了。
あとは車検に必要な「自賠責保健料」と「自動車重量税」を支払いにC棟に歩いて移動する。

C棟で自動車重量税と自賠責保険を支払う

C棟に入ると2盤窓口から順番にお金を支払っていく事になる。
2番窓口ではまず「検査手数料」。
3番窓口では「自動車重量税」。
よくある「印紙」を用紙に貼り付ける、というやつですがこれは受付の人が全てやってくれはりました。
そして前もって登録が必要になりますが、ここでの支払いもクレジットカード決済に対応してるとか。
(軽自動車協会は未だ非対応)

そして4番窓口で自賠責保険の継続を行う。
ここは確認事項なども多いので少し時間がかかる。
時間があれば他の所で前もって他のとこで継続しといてもいいかなと思いました。
ただ2023年の時点では自賠責保険に関してはまだインターネットで継続は出来ない模様。
窓口に行かないとダメって事なんで、ここでやってしまうのが一番早いのかもね・・・

これで準備は整った。検査レーンに突入する。

検査レーンに突入

いざ、検査レーンに。
今回は1番のレーンに並ぶ事にしました。
(よく似た大きさの車がそこに並んでたので、そこでよかろうと判断)

いよいよ次は自分の番

深呼吸して気負わぬよう・・・平常心だ😀

外観~ライトチェック、ボンネットオープン

いよいよ自分の番が来たので、検査員さんに挨拶。
そして「今回、初めて自分で車検を受けるのでご指導よろしくお願いいたします。」と告げました。
「あ、それなら誰かアシストつけましょうか?」との事なので、お願いしました。
それこそこの道何十年、みたいなフェイスの物腰の柔らかいおじいさんが付いてくれました。

ここではまずライト類のチェック。
左右ウィンカー、ハザード、スモールランプ、ヘッドライト、パッシング、フォグランプ(ある場合)を前から指示されるので順番に点灯していく。
この間、エンジンはつけたまま。
その間にマフラーの中に排気ガス計測の機械が検査員さんによって放り込まれている。
以前はこの排気ガス計測は、車を降りて自分で操作しなきゃならかったそうですが、これも検査員さんがやってくれました。

検査員さんが後に回って、左右ウィンカー、ハザード、スモールランプ、ライセンス灯、バックランプ(ギアをRに)、ブレーキランプ(ブレーキ踏む)をチェック。
この後「ボンネット開けてくださーい」との事でボンネットスイッチを操作。
車を降りて、自分でボンネットを開いて固定する操作が必要になります。

ZRR70Wの場合、ボンネット開けたあと車台番号が見えるようにプラスチックカバーを取り外す必要がありました。
簡単に取れるパーツなのですぐに対応出来ましたが、車種によってはこの動作も前もって予習が必要かも。

ワイパー、ウィンドウォッシャーを作動させて、ホーンを鳴らすのもここら辺りでチェックされる。

ボンネット内をライトで照らして色々チェックした後「はいOKでーす。閉めてくださーい」と言われるので閉めて運転席へ。
検査員さんは助手席側のスライドドアを開けて、車内のチェック。
この際、全ての座席のヘッドレストが一つでも取り外されたままだとアウトとの事。もちろん座席を取り外してるとか論外。
車検証と同じ車かどうかのチェック、と考えるとそりゃ当然ですわね。

あとは運転席パネルに警告灯が点灯してないかをチェックされて、発煙筒の有無もチェック。
「はーい、全部OKでーす」との事なので、自動車検査表を渡すと機械に入れて印字されてここの項目は終了。
これももしかしたら自分でやらんとアカンのかもですが、今回は検査員さんがやってくれました。

下回りチェック

次の工程は下回りチェック。

この時点で前の車が下回りチェックに引っかかった様子。(右上の電光掲示板に×印が出ていた)
こうなると車から降りて、横の階段から下に降りて何がアカンかったのかを説明される為に時間がかかるそうで。

ここでアシストに付いてくれた検査員さんに色々と質問してみる。
ユーザー車検はここ最近、かなり増えてきたのだけど「安くなる」という事実だけで車の事を何も知らずに突入してくる人も多いとか。
いわゆるボンネットの開け方すら知らず、タイヤのワイヤーが見えてる状態で検査レーンにやってくるレベルだそうで・・・
「それは・・・・もはや迷惑ですね・・・・」
「ある程度の車の知識があって自分で対処出来る人じゃないと、仮に車検通った後も危険ですからね」
「僕もそう思います」

色々とそんな話をしてる内に前の車のチェックが終了し、自分の番になった。
車を停止位置まで移動させて、液晶画面の指示に従ってエンジンを停止・サイドブレーキテストから開始。
指示が聞こえやすくするように、この時点で左右の窓は全開にしておきました。
その後、車が左右に揺らされてあちこちのガタのチェック。
「ブレーキを踏め」という指示がされるので、ここでブレーキの動作状態がチェックされる。

足元から「トンカントンカン」とテストハンマーであちこちを叩く音が聞こえ始める。
これは各ボルトの締め付け具合を叩いて音と手応えで判別するテストだとか。
叩きながら、各ブーツ類に裂けがないかとかオイルや燃料の漏れ、マフラーの状態なども同時にチェックするそうで。

「エンジンをかけてハンドルを左右に切って下さい」という指示が聞こえたのでそれに従う。
ここでハンドル周りの動作をチェックされる。

電光掲示板に「下回り検査「○」」の表示が出て無事にここの検査はパス。
少しだけ前に車を移動させると、印字機があるので検査表を差し込んで印字。

さて次はサイドスリップとマルチテスターによる検査である。
テスター屋さんで3回やりなおしたスピードメーター検査もこの工程。
落ち着け俺。

サイドスリップ~マルチテスターによる各検査

ここの工程に入る時は右上に信号機があるのでそれが青になったらゆっくりとサイドスリップテスターに進入開始。
ちゃんと直進するかの検査なので、Dレンジでのクリープ状態+ブレーキちょい踏みでハンドルに触らずを心がけました。
というか、アシストに付いてくれてる検査員さんがそう教えてくれました(笑)

ここを通過すると前輪をテスターのローラー部分に乗せて、スピードメーター検査開始。
アクセルをゆーっくり踏み込んでスピードメーターが40km/hを越えた所でライトをパッシングさせる・・
しかし、これがなかなか難しくてねえ。。
35kmぐらいで「もうちょいで40やん」とくいっと踏み込んだら45km/h越えてしもて1度目の失敗。
(電光掲示板に×が出るのでなかなかメンタル直撃する)
「慌てんでもゆっくりと踏んでいけばいいですよ」とアシスト検査員の方に言われて再度トライ。
じーっくりとスピードを上げていって40km/hを越えた所でパッシングするとOK判定が出ました。

このマルチテスター工程ではどの順番で検査が行われたかあまり覚えてないのだけれども、次は確かブレーキ検査だったような。
Nレンジにしてサイドブレーキを解除するとタイヤが乗ってるローラーが回転しだすので、フットブレーキをゆっくり目に押し込んだらOK判定が出ました。
ここはあんまり急に踏み込まん方が良いみたいです。

続いてここでサイドブレーキのテストも行われます。
電光掲示板の指示に従ってサイドブレーキをかけるんですが、ZRR70Wは踏み込み式なので若干ゆっくりめに踏み込んだらOK判定でした。

最後はヘッドライトテスターが車の前に自動で登場してきます。
電光掲示板の指示にしたがってまずはロービームの検査から。

「あ、これは×かもですね」とはアシストについてくれた検査員さん。
「テスター屋さんでもそう言われて来たんですけど、え、見ただけでわかるんですか??」
「そりゃもう何年も毎日ここでこの仕事やってますから。(光の)跳ね返り方でわかりますよ(笑)」
その道のプロってなんてカッコええんや・・・・・惚れる😀

そして指摘された通り、右ロービームは×判定。
ただし今回はハイビーム検査で両方○が出たので、ここの項目は無事通過という事になりました。
2024年8月からはロービーム判定のみの検査に切り替わる為に、次の車検までにはバルブ交換などの対処が必要って事ですな。

これでレーン内の全ての検査は無事にクリア!
車を前に移動させて印字機に検査表を差し込んで、旧車検証と共に「総合判定」という所で最終確認をしてもらいます。
ここは車を降りる必要アリ。

あとは新しい車検証とシールをもらうのみ!
アシストについてくれた検査員さんに深く深くお礼をして、再度A棟7番窓口に向かいます。

A棟7番窓口に必要書類を全部提出~車検証発行

7番窓口にて必要な書類は以下。提出すると呼出番号が書かれた紙をもらえる。

  1. 車検証
  2. 自動車損害賠償責任保険証明書※新旧2枚が必要
  3. 自動車税納税証明書(継続検査用)※電子化された為特定の条件で省略可能
  4. 自動車検査票(レーンで印字して最終確認をしてもらった物)
  5. 自動車重量税納付書(C棟で印紙を貼ってもらった物)
  6. 継続検査申請書(C棟で印紙を貼ってもらった物)
  7. 定期点検整備記録簿

行く前にネットで仕入れてた情報では認め印が必要、との事で持って行ってましたが結局使わずじまいでした。
自動車税を未納の場合や領収書しか持ってねえ、という場合もA棟の横に自動車税の事務所があるのでそこで支払い・発行も可能。

10分ぐらいで呼出番号が液晶に表示されるので、8番窓口にて新しい車検証とシールを受け取って本日の任務完了。
色々と窓口でもたついたり、それなりにレーンに車が並んでた事もあって今回は2時間と少しかかりました。

まとめ

前からトライしてみたかったユーザー車検ですが、やってよかったなと思うのは
法的にどういう部分の整備項目が重視されるのか」を体感出来た事ですね。
車検を通す、という事の最低ラインがどのあたりなのか、を知れたのが一番デカい。

たとえばボンネット内をチェックされましたが、エンジンオイルの量とか汚れなどはチェックされませんでしたのでそういう事か、と。
車検なんで、とエンジンオイルやミッション系のオイルなどの交換を無条件に勧めてくる業者は要注意って事ですわね。
自分も若い頃に整備士経験はありましたが、車検に関わった事はなかったのでいい勉強になりました。

次は我が家のセカンドカーである日産ルークスの車検が控えてますが、こちらも自分で車検を通してみる予定です。

参考動画

大阪運輸支局でのマルチテスターレーンでの工程が撮影されております。
自分もこの動画を何度も見返しながらイメージトレーニングしてたのでとても助かりました(笑)