なんともひっさびさのFAUN TIME10人フル編成での演奏でありました。ただしクローズドのパーティ内での演奏。
メンバー全員、元気そうで何よりだったし、演奏もめっちゃ楽しかった。

ロケーションは六甲山サイレンスリゾート。
元々は「六甲山ホテル」として営業していた(なんと1929年の開業である)のを八光自動車工業が改装・運営しているようで。
六甲山に来るのも久々でしたが、やっぱりここからの景色は格別ですね。

そしてこれも久々の野外特設ステージ。

音響担当はこれもお久しぶりの株式会社P.A.F.様!皆様お元気そうでなによりでした。

久々なのは自分の機材も同じでこの編成でしか使わない機材が二つあります。

このKORG Kaoss Pad3がその内の1つ。
白玉でコードを鳴らし、その間で右手でサンプラーを連打するというなんかもう隠し芸的なノリです。
もう一つがBOSS VT-1。

ボイス専用のエフェクターであるVT-1

なんと1991年の発売です。
これは公式サイトかなにかの画像ですが、自分の所有しているのは見た目もズタボロで、まさにビンテージな風格(笑)

今まではマイク→VT-1→KaossPad3と直列に繋いで使用していましたが、KaossPadのマイク入力ジャックが破損した模様。
そもそも直列に繋いでたのは出演していた所の都合でボーカルマイクとは別に1系統用意出来ないという理由だけで、マイク入力された声に対してKaossPadで処理するわけじゃありません。
なので、今回はKaossPadだけのラインを用意して頂きました。

KaossPad3の現状の問題点

現在、結局の所Kaoss Pad 3で使用しているのは下部の4つのトリガーボタンと、上部のPadで鳴らすドラム音源のみ。
しかもSDカードから読み込んで割り当てたものが電源を切るとリセットされる、というちょっと困った仕様。
リハーサルでは問題なく使用して、いざ本番!とステージに出て行ったら4つのトリガーボタンがリセットされていた事が何度もありました。(なんらかの原因で一度電源が落ちたため)
写真の上部に貼り付けてある紙にワサワサ書かれてるのは、SDカードに入っている音名(笑)
これをMCの間に手動で読み込んだりしてるわけです。YMOの時の松武さんのようなムーブ。

でもね、2020年代の現在「紙に書かれたものを見ながら手動で読み込む」「電源切るとリセット」の昭和感はどうなのよ、と。

で、一度iPadのサンプラーアプリに乗り換えようとした事もありましたわい。

Kaoss Pad3&VT-1をiPad環境に置き換える作戦開始

しかしタッチパネル上のボタンは飛び出てないし、スライダーは「つまめ」ない。
そして連打するとなると反応が全然アカンのです。これに関しては全く使い物になりません。
左の脳味噌はギター弾きながら右の脳味噌はサンプラー連打、となるとやっぱりシンプルにボタンの方が良い。

じゃあ往年の名機、SP-404とかになるのか、となりますが12個もいらんのですよトリガーボタン。
そもそも12個にどれを振り分けたなんか覚えられそうにありませんし(笑)
8個ぐらいでBPMもなんもいらんから、「押せば鳴る」というシンプルな小さいやつがあればいいんだが・・・
あと、SDカードから読み込みできて電源切ってもちゃんと保持されてればなお良い。

そうなるともうAKAIのMPX8ぐらいしか選択肢がない気がする。

しかし、パッドのベロシティ固定が出来ないのと総ファイルの容量が30MBってのはちょっと困ったちゃん。
上位機種のMPX16ならパッド毎に設定が可能なのになあ・・・

海外製品でなんぞええもんないかな、と思っても世の中はみんなソフトウェアベースに移行してるんですね・・・
あちらが立てばこちらが立たずとはまさにこの事。

BOSS VT-1の現状の問題点

まず見た目が非常にボロい、という点(笑)
しかし動作は完璧に動いてるのでそこはさすがはBOSSだな、と。

VT-1は現状VT-4という最新機種まで出ていますが、使ってて思うのは「卓上エフェクター」というのが問題。
いつもは背後のギターアンプの上に設置してて必要な曲の直前で振り向いてしゃがんでバイパススイッチを押してオフに。
・・・・・これもどやねんと。スマートじゃなさすぎるやないかい。
最新機種のVT-4もフットスイッチ対応しておらず、これはもう設計思想からして用途が違うんだな、と。

ならばフットストンプタイプのボコーダーはあるのか、と探すとこれがけっこうあるんですな。

エレハモのV256とか。VT-3との比較動画はこちら。

V256のボコーダーサウンドはまさに往年のテクノサウンドとしての再現度!
一瞬、これに乗り換えるかとも思ったんですけども・・・たった1曲の為に、しかも演奏しなかったりする場合もあるのに(笑)

ボイス系のエフェクトとしては最近、TC-HeliconのPlay Acousticが手放せないのです。

新顔 ― TC-Helicon「Play Acoustic」を購入しました

しかし、あまりにマイナーなメーカーなのか日本での販売代理店が機種の取り扱いをやめてしまいまして。
こいつにボコーダーが入ってれば一番良かったんですけども、最上位機種のVoiceLive3にしか搭載されておりません。

しかも9万円越え。ルーパーもいらんしギターエフェクトもいらんからオーバースペック過ぎるんよね・・・

そこでBOSSから2018年に出たVE-500ってのを見つけました。

これはいわゆる「Play Acoustic」と同じくハーモニー追加(入力楽器でコード追従)などが出来るボーカル用エフェクターですが、取り扱い説明書を読んでみるとなんとボコーダー機能が搭載されております。
しかも「楽器入力なしで歌うだけでボコーダーサウンド」というパラメータも発見。
そのボコーダーサウンドに音程が付くのなら最高です。
いや「歌う」って書いてるんやからもちろん音程付くよな・・

TC-Heliconと比べてハーモニーの精度がどうかは試奏してみないとわからないですが、値段も40000円弱ですしTC-Heliconが国内入手が難しくなりそうな事も考えるとちょっとチェックしとく必要があるかもです。

そして、これがあると曲中のDJする時にディレイで少しダブリングかましたりなども自分の範囲で出来るので「この1曲のボコーダーのために持ってきてセッティングしたのに・・・」なんてぼやきも解消されるでしょう(笑)

この手のエフェクトって試奏出来るとこってほんまないんよね・・・また一発賭けに出なくてはならんのかなあ(笑)