エレガットギターを購入してもうすぐ1年が過ぎようとしています。
ギター弾き始めたのが15歳の時ですが、ガットギターを所有するのは今回が初。
今まではそれこそ音楽室に大量に置いてある、状態の悪い備品ぐらいしか触った事なかったんちゃうかな。

エレガットギター、Martinez MP-14 Roseを購入しました

そんなわけなので弦を張り替えるのも一苦労。
毎回、ネットで「ガットギターの張り替え方」みたいなのを検索して張り替えてる体たらく。
GEKOではそれなりに使用頻度も高くなってきており「あの曲はコレだな」みたいなのも出来てきました。
同じギターとは言え、スチール弦とナイロン弦ではもはや違う楽器に近いので、とても楽しめてます。

と、そこで思いついたのが「バンドアンサンブルの中ではどんな感じなのか」という事。
幸いちょうどスペース・ジオンでのライブがツインギター編成(その際は自分はエレアコのみ)の日があり、
その時にこのエレガットを持って行きました。
前もって譜面を用意して、その日のメンバーに協力してもらって演奏したのが「夜霧のしのび逢い」。
1964年の大ヒット曲なので、イベントの名目的にはギリセーフかなと(笑)

バンドアンサンブル、そして大きめの会場で初めて弾いたエレガットは衝撃的に気持ち良くて、弾いてる時はずっと笑顔。
弾いてる人間の腕は置いといて、音色であそこまで空気が塗り変わるのはとても良い体験になりました。
普段は絶対にやらない「横方向のビブラート」が勝手に身体から出てきたのも、その空気のおかげですきっと(笑)

そんな経験をすると景色が変わるって言うんですかね。今まで見えなかった物が見えるようになるというか。
Amazonプライムビデオの一覧で「おっ」と引っかかったのは「パコ・デ・ルシア ― 灼熱のギタリスト」。

以前なら絶対に見ようとしなかった映画を今回見たのは、きっとナイロン弦の音色に誘われて。
フラメンコは小学校からの友人がダンスをやっていたので、何度か発表会を見に行った事があった。
その際の演奏は生演奏だったので、興味深く見てたのだけどあの独特なリズム(コンパス)がまったく掴めず。
あの手拍子は一体どういう理屈で入っとんねや?と未だに理解が出来ないままなのだ。

映画はパコの生誕から死去までを実際の映像と本人の語りで進んでいきます。
デビュー当初はフラメンコ界での天才児というスタートが、有名になり伝統から外れた音楽をやり出した瞬間に総スカンを食らうというのはどこの国でも同じなんやね・・・
今では誰もがお馴染みのカホンを世界的に有名にしたのは、パコがスペインに持ち込んでからというのを初めて知る。

映画の中で登場するジョン・マクラフリン、アル・ディメオラ、ラリー・コリエルに、ギター始めた当時に偶然テレビで見たこの映像を思い出した。

これは「ライブ・アンダー・ザ・スカイ86」の時のラリー・コリエルとアル・ディメオラの演奏。
この時に始めてオベーションを見たんちゃうかな確か。
自分は1986年当時15歳なので、ちょうどギターを始めた頃と一致する。
「なんやこのギター」と思いながら、この二人の壮絶な早弾きに口が開いたままだったのを今でも覚えてる(笑)

それにしてもお二人をなんちゅう椅子に座らせとんのよ主催者は・・・

そういえば86年って・・・・軽井沢のスーパーセッションもテレビで見たな。

サンタナ、ジェフ・ベック、スティーブ・ルカサーの共演のアレですよ。
もちろん当時は誰がどれとかまっっっったく知らんかったと思いますが(笑)
改めて見返すと3人ともそれぞれ強烈なトーンやね・・・・・誰が誰と一発でわかるというのがすごいわ。

と、そんな事を思いながらもパコの映画を見終わる。
フラメンコかあ・・・・まずはコンパスの理解からちょいと始めてみようかいね。
エレガットを弾く楽しみが増えそうだ。