この間、レンタカーを返しに行く際にカーラジオから聞こえてきたのが
コレクターズの加藤ひさし氏(Vo)と古市コータロー氏(Gt)のお二人の声。
1/23にニューアルバム「99匹目のサル」がリリースされるにあたって
プロモーションの一環の出演だったみたい。

コレクターズ、といえば去年結成25周年で
その間、ずっとメジャーからコンスタントにアルバムを発表している
ベテランバンドで、ブリティッシュロックのいい所を
実にうまく日本語に溶け込ませている数少ないバンド。

僕は高校生の頃、音楽仲間(今も一緒に演奏しているアイツだ)に
「チケット余ったから見に行こう」と言われてコレクターズを見に行ったのが最初。

3枚目のアルバム「僕を苦悩させる様々な怪物たち」のツアーで
移転する前の神戸チキンジョージでのライブ。
しかし観客は恐らく10人もいなかったんじゃないかなと記憶している。

演奏がはじまった途端に、リッケンバッカーの音色にノックアウトされて
それ以来の大ファン。
その次に行った大阪バーボンハウスのライブは最前列でもみくちゃにされたのを
とても覚えている。

正直、ここしばらくはコレクターズの新譜からは離れてて
「へえ、まだやってんだなあ」と思いながらラジオを聞いてたんだけど
アルバムのタイトルチューン「99匹目のサル」を聞いて
そのメロディー、アレンジ、そして歌詞に打ちのめされてしまいました。

俗に言う「100匹目のサル現象」を歌ったものなのですが
「これって僕たちと似てるよね。もし君が99匹目だったら芋を洗い出すかい?」
とまとめてくるのはまさに加藤ひさしワールド・・・!
キンクスに通ずるこのシニカルさをうまく日本語にしてるよなあ、と
心から感心してしまったのですよ。

25年間、芯に強いものを持っているバンドの底力を垣間見た想いです。
このお二人、最近はpodcast「池袋交差点24時」で
極悪っぷりを世間に振りまいているようで、そっちも話題のご様子。

昔見たコータローさんはとってもシャイな大男(身長190cm、元ボクサー)で
はにかんだ感じのMCが印象的でしたが、
podcastを聞く限り、すっかりタチの悪いおっさん二人に変貌していて
これも良い意味での時の流れを感じますw

ひさしぶりにCD、買ってみようかなあ。