長女が吹奏楽部に入部して約半年が経過しました。
たまにクッソ重いチューバを抱えて家に持ち帰ってきては、家でヴォーヴォーと鳴らしまくっておりますが、幸い近所から苦情は来ておりません。
近所の祭りやホールなどでの演奏も数回あり、人前でなんぞするという事の楽しさを徐々にわかってきている様子。
チューバと言えば低音担当。
「この前譜面もらってんけど、曲名がアイ・キャン・ターンなんちゃらって曲でー」
「・・・・もしかして『I Can’t Turn You Loose』か?」
「それ!!何で知ってるん??」
かのオーティス・レディングの名曲を知らないわけがなかろうも。
あんなテンポのあんなベースライン、チューバで吹けるんか?と思ってましたが、吹奏楽用のアレンジってのがあるんですな。
なるほど。ドナルド・ダック・ダンによるあのベースラインがこうなるんか・・・
1拍目の音はバシッとスタッカートせんとノリが出ないぜ、みたいにエラそうなアドバイスなんぞをしてみたり。
低音パートのなんたるか、というのを理解するには最高の選曲じゃないですか顧問のセンセ。
とまあ、そんなこんなで吹奏楽というものが一気に我が家に入ってきてるわけですが、
吹奏楽部に所属していると、意外とコンサートチケットの割引特典なんぞあることも知ったりします。
それをフルに利用して家族でフェスティバルホールにやってきました。
建て替えられてからここでコンサートを見るのは初めて。
演目はボストン・ポップスによる「ジョン・ウィリアムズ・トリビュート」。
ボストン・ポップスは20年ぶりぐらいの来日だそうで、しかも演目はアメリカ映画の巨匠、ジョン・ウィリアムズの楽曲のみ。
これなら知ってる曲も多いし、子供らも退屈せんだろうと思いまして。
長女とは二人で5年前にシンフォニーホールでクラシックコンサートを見に行ったのを覚えています。
あん時は演目がマニアック過ぎて・・・いやこちらの知識不足で「なんかようわからんかったな?」みたいな感じで終わりましたが、さすがに今日はそんな事ないはず。
子供らが大好きな「ハリー・ポッター」の音楽もジョン・ウィリアムズですし。
客電が点きっぱなしのステージにそれそれが勝手に出てきて、好き勝手音出ししてるのにちょっとびっくりしましたが、このアバウトさがええ感じ。
長女はもちろん自分のパートのチューバを探すわけですが、どうやらこの日は日本人のチューバ奏者が一人だけステージにいました。
「・・・・トラかな」と思ってしまうのは自分の仕事柄しゃーなし。
開演時間が来て指揮者が登場するとスッと静寂が訪れました。
オープニングは「スーパーマン」のメインテーマより。
その後は「ジョーズ」「タワーリング・インフェルノ」「未知との遭遇」「SAYURI」「ハリー・ポッター」と至福の時間!
途中20分の休憩を挟んでの2部では「シンドラーのリスト」や「インディ・ジョーンズ」。
生オーケストラで聴く「帝国軍のマーチ(ダース・ベーダーのテーマ)」はまさに鳥肌モノでありました。
本編ラストはやっぱり「スター・ウォーズのテーマ」!
オープニングの「ジャーン!」で思わず「うおおお」と声が出そうでした(笑)
アンコールはエピソード4のサントラから「酒場のバンド」という選曲も自分の年代にとっては嬉しかったなあ。
自分以外の家族は「スター・ウォーズ」を全く観ていないんですが、曲は知ってたようで安心。
曲の合間にバックのスクリーンにジョン・ウィリアムズのインタビューが流れる構成もとても良かったです。
「ジョーズのテーマはEとFの2音をただ繰り返してるだけなのになんであんな怖いんでしょうね(笑)」とフランクに話すジョン。
まだご存命ということも驚きでした。
そういえば息子さんってTOTOのヴォーカリスト(ジョセフ・ウィリアムズ)よなあ・・・とぼんやり思ってましたがそれってスゲエなと。
この公演、2デイズで翌日はなんとなんとスター・ウォーズ楽曲のみのプログラムだそうで。
こっちも観たかったんですが、自分も演奏が入ってて断念。
長女も長男も居眠りする事なく、楽しんでてくれたみたいで良かったです。
クラシックのコンサートはやっぱり知ってる楽曲ばかりだと、自分らみたいなビギナーにはありがたいですね。
またわかりやすいプログラムのクラシックコンサートに足を運んでみようかな、と思います。