最近は自分が好きなアーティストがどんどん亡くなっていくので
時代の移り変わりをとても感じてしまいます。
ポール・マッカートニーが70歳過ぎて、あんなパワフルなコンサートをやってたり
チャック・ベリー(師匠)が87歳で傍若無人な振る舞いとはいえど
ステージには立ってる事を考えると、ボビーの70歳での死は早すぎるのではないかと。
ボビー・ウーマックは自分が20歳過ぎの頃に、ストーンズのルーツを探ってる時に
出会ったアーティストでした。
ストーンズのアルバム「ダーティ・ワーク」にコーラス、ギタリストとして参加してたので
ちょいと聞いてみようと思ったのがきっかけです。
ストーンズ初期のシングルである「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ」はボビーのカバーです。
そこから色々と探っていくと、ジャニス・ジョプリンの「パール」や
スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「暴動」など名盤と呼ばれる作品に
参加してたりするのを発見して、ますます気になる存在に。
そしてもっとたどってみると、なんとサム・クックに見いだされたのがきっかけとか。
サムのバンドでギターを担当してた事もあるという
まさに正統派とも言える経歴に完全にノックアウトされたものです。
ウィルソン・ピケットの「アイム・イン・ラヴ」でのあの印象的なギターも
ボビーの仕事のひとつ。知らないうちにコピーしてたのがボビーだった、てのも
調べたらもっとあるのかもしれませんね。
1981年のヒット「If You Think You’re Lonely Now」はソウルと言うより
当時は「ブラコン(ブラック・コンテンポラリー)」と呼ばれてた楽曲ですが
ボーカルもめっちゃシブくて大好きでした。
彼のFacebookページを見ると、来月にライブも決まっていたみたいで
突然の死に人生のはかなさを感じずにはいられません。
個人的にはもう少し長生きしてほしかったなあ・・・
B.B.キングだってまだまだ元気なのに・・・
偉大なるラスト・ソウルマン、ボビー。安らかに眠って下さいませ。