Youtubeをざっと見ていて見つけたのがこの動画。

真ん中に座っているのが言わずとしれたザ・ビートルズのプロデューサーである
ジョージ・マーティン卿。
マーティン卿の右側に座っているのが息子のジャイルズ・マーティン。
彼も父と同じく音楽プロデューサー業をしていて、2006年に親子共同で
ビートルズの楽曲をコラージュした作品である「LOVE」を発表している。

元々このアルバムは、シルク・ドゥ・ソレイユによるミュージカル「LOVE」のために
企画されたサウンドトラックアルバムであり、名義も一応「ザ・ビートルズ」と
なってはいるのだけど、個人的には一度聞いて「ふーん」で終わってしまったもの。
これをビートルズの作品、と呼んでいいのかなと思ったのが最大の理由です。
多感な中学生時代の余暇の全てをビートルズのレコード集めに奔走してた
自分にとってはこういう作品はどうも好きになれなかった。

LOVE (通常盤)

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とはいえ、これはビートルズの楽曲をいじっても唯一許されるであろう
マーティン卿の作品の一つ、と割り切れば楽しいものではある。

ジャイルズ・マーティンはポールの最新アルバムである「NEW」にも
数曲プロデューサーとして参加している。
親子でポールに関わる、なんて因果というか素晴らしい偉業じゃないか。

NEW

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そして、この動画でマーティン卿の左側に座っているのが
ジョージ・ハリスンの息子であるダーニ・ハリスン。
彼も父親と同じくミュージシャンとして活動しているのだけど
なんとも父親の若い時にそっくりなのがやはり「血」を感じてしまう。

この動画はビートルズの最後の「録音」となったアルバム「アビイ・ロード」に
収録されているジョージの楽曲「ヒア・カムズ・ア・サン」のマスターテープを
聴いている場面なのだが、0:50あたりからリリース時にはカットされてしまった
ギターソロ(恐らく弾いているのはジョージ)が聞こえてくる。

アビイ・ロード

アビイ・ロード

ザ・ビートルズ
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ダーニ自身も「これは初めて聴いたよ」と非常に興奮しているが
ただの1リスナーである僕ですらちょっと鳥肌が立ってしまった。
試行錯誤で楽曲を作り上げている過程が垣間見えた気がしたからである。

最終的にはカットされて世に出たのだけど、いかにも当時のジョージらしい
フレージングと音色なのがとても素晴らしい。

この動画には3人しか映っていないけど、テープの中のジョージを登場人物に数えたら
4人、そして2組の父と息子という親子が登場している。

そして、2人の息子は父の仕事をそのまま継いでいるという事を見て
やはりそれだけの偉業を父は成し遂げたからこそなんだな、と。

僕にもまだ2才の息子がいるけども、
果たして遠い将来、こんな場面が訪れたりするんだろうか?

それにはまず自分が一体何者なのかを確立せねばならない。
しかも早急に。

・・・・・・と、そんな事を思ってしまうこの動画なのでした。

「ヒア・カムズ・ア・サン」についての詳しい説明はこちらのサイトにて。