仕事場に向かう車の中でFMラジオを聞いていると佐野元春氏が喋っていた。
なんでも新譜の発売日と言う事らしい。
その新譜「ブラッド・ムーン」からの1曲を聴いて思いきり血が騒いでしまった。
ラジオで話す氏の言葉の力強さは、昔から変わる事はないのだけれど
「気分転換は近所の公園の掃除だね」「誰かの役に立ってるという事が気持ちいい」
など、ああそれなりに年を重ねて来ているんだなあと感じさせる発言も(笑)
視聴者からの質問に「パワースポットとか興味ありますか?」というのが
あったんだけども
「全くないですね。スピリチュアルとかそういうモノに関わりたくないし
そんなものに振り回されたくない」という答えにとても共感してしまいました。
自分の明確なビジョンにだけ集中して、それを徹底的に追求する姿勢を
ずっと持ち続けているこの人の強さをなんとも表した答え。
Twitterで検索してみるとこの新譜リリースに伴うロングインタビューを発見。
混迷する時代だからこそ求められていたロックの衝撃――佐野元春が新作『BLOOD MOON』から〈ロック音楽の本質〉まで語ったロング・インタヴュー
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/7470
この混沌とする音楽ビジネスの中で、ここまで明確に自分のビジョンを持ち続けるのは
並大抵の決意では出来ないと思う。
ふいに自信を見失ったりした時に人間は神頼みに走ったりするのだろうけども
氏の場合、そんなものを必要としないほどの強固な意思があるんだろうなあ。
そりゃここまで自分のあり方について明確に語れるのであれば
パワースポットやスピリチュアルに全く興味がないのもわかる気がする。
自分も目的や形は違えど、こうなりたいというビジョンはある。
ひとつひとつの事柄について明確な意味づけが出来るほどの意思と行動を
もっともっとやっていかねば、と気合いが入りました。
氏ももうすぐ還暦を迎えます。
「還暦記念コンサートなんてダサい事やらないよ」と言ってはりましたが
恐らく「ただそこに過ぎ去る年月の中に60という数字があるだけ」みたいな
そんな感覚なんでしょうね。
BLOOD MOON(初回生産限定盤)(初回限定ボックス盤)(CD+DVD)
ニューアルバムのアートワークも素晴らしい。
なんでもピンク・フロイドなどのアートワークを手がけた「ヒプノシス」の作だとか。
いや、本当にね。素晴らしいの一言に尽きます。